ニュース&ブログ

今日の名も無き人々の言霊 12

今日の名も無き人々の言霊 12

古本聡

ネットの雑誌や新聞記事で見かけたり、実際に聴いたりした、極々普通の人たちによって語られた印象深い言霊をご紹介しています。

今日は、シンプルな言葉です。このようなシンプルな言い回しは、実は言うとすごく訳しにくいのです。同じ語幹を持つ単語を近くに並べるのは美しくないと思ったので、ロシア語から英訳するとき「forfeiture」(喪失)なんていう小難しい単語を選びましたが、元々の意味的には「a loss」の方が近いですね。

Не все, что мы теряем, являеться потерей.

Not everything you lose is forfeiture

あなたが失ったものすべてが損失だとは限らない。
(英訳・和訳 by 古本聡)

シンプルで短いけれど、だからこそ色々な意味合いを連想させてくれますよね。まずは、失ったものがあっても、それが永遠に無くなったわけじゃないよ、また戻ってくることもあるよ、ということ。次に、失ったものがあったとしても、それはむしろ失った方が良かったものだったのかもしれない、ということ。さらには、何かを失うことで、その後にあなたにとってもっと価値が大きいものを見つけられるかもしれない、ということ。そんなところでしょうか・・・。

それでは、また次回、心に残る言霊を探してきます!

【筆者プロフィール】 古本 聡(こもとさとし) 1957年生まれ 脳性麻痺による身体障害1種1級 旧ソ連で約10年間生活。内5年間を現地の障害児収容施設で過ごす。 18~24歳の間、障害者運動に加わり、障害者自立生活のサポート役としてボランティア、介助者の勧誘・コーディネートを行う。 大学卒業後通訳・翻訳会社を設立、2019年まで運営。 2016年からユースタイルカレッジの重度訪問介護従業者養成研修統合課程での実習/講話を主に担当。 現在はユースタイルラボラトリー社員。 妻、娘の三人家族。