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ソーシャルビジネスの可能性

ソーシャルビジネスの可能性

高浜敏之



私たちは社会貢献型事業、ソーシャルビジネスを通じて介護難民問題を解決しようと努めている。

ビジネスの本質はいうまでもなく、利益の最大化の追求である。

利益は売り上げからコストを引いた微差から生まれる。

もともと社会運動のフィールドで活動してきた私自身にとっては、この利益の最大化に対する違和感が拭いがたいものとしてあった。

他者の生命や生活を交換価値の対象とし、それ自体の存在価値を黙殺するような態度には一貫して批判的であった。

そんな私が現在ソーシャルビジネスのマネジメントを担っている。

動機は様々だが、ビジネスの成果物である利益にかつて気づかなかった可能性を発見したということもある。

大きな社会問題を解決するには、それに応じた大きな、リソースが必要である。

リソースとは何か?それは、人、モノ、金、に集約できるだろう。

介護難民問題という巨大な社会的課題を解決するには、巨大な経営資源を必要とする。

かつて私が所属した非営利組織には、問題を解決しようとする高邁な理念はあったが、それを現実化する資源がなかった。

大きな問題を解決するには、私たちはあまりにも貧しかった。

この資源を内製することができるのが効率性を追求し無駄を排した結果として利益を生み出すビジネスモデルである。

利益の追求が自己目的化されればそれはモラルハザードに帰結するが、利益の追求がさらなる大きな問題を解決するためのリソースの創出と定位されるなら、それは極めて倫理的な営みともいえる。