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介護業界、ユースタイルラボラトリー株式会社(ESL)との出会い

介護業界、ユースタイルラボラトリー株式会社(ESL)との出会い

吉田政弘



 私は現在、介護業界で仕事が出来ていることをとても幸せに感じている。
 私が介護業界で働くことを可能にしてくれたESL、土屋訪問介護事業所には感謝しているとともに、「すべての必要な人に必要なケアを」という理念に強く共感し、私なりに日々その実現を目指して奮闘している。
 本稿では私が介護業界で働くに至った経緯と実際に介護の現場で抱いている想い・抱負を述べさせていただければと考えている。
 介護業界に興味はあるが、今一つ踏み出せない方の背中を押す材料になればという願いを込め、拙い文章ではあるが、ご笑覧いただければ幸いである。

 私には大学時代の就職活動において、介護業界への就職を断念した過去がある。
 幼少時代のボランティア経験や人の役に立ちたいという想いから就職先として介護業界を視野に入れたが、私が介護業界への就職を断念せざるを得なかった理由は、給料水準の低さや他業界に比して革新性を感じ取れなかったためである。
 当時の私にも「福祉をして高額な給料(金銭報酬)をもらう」という考えは無く、金銭報酬よりも感情報酬を求めて就職を考えたが、それにしても給料水準が低すぎると感じた覚えがある。私は父が不景気でリストラに合い、裕福な生活では無かったことから、家族が安定的に生活できる程度の給料水準、保障を企業選択の最低条件と考えていたが、当時私は介護業界でそれを確信することができなかった。

 結局私は人の役に立ちたいという想いを別の方向で実現することを考え、介護業界以外の就職先を探すことになった。父が中小企業でリストラを受けた経験を踏まえて自分の貢献の矛先を「中小企業」に向け、中小企業専門の政府系政策金融機関に就職。そこでは様々な業界の慣習や事業構造を学べたと同時に、従業員の雇用・生活を守ることに使命を感じている経営者と金融を通して向き合うことができ、業績が傾きかけた時の政策融資等で一定私も経済・社会貢献ができたと自負している。
 また、私は上記政府系政策金融機関の在職中に2年間経済産業省中小企業庁に出向させていただいていた。そこでは国会議論を通じた各種支援法や支援施策の成立プロセス、予算要求プロセスを経験させていただき、要求当事者団体の考え方や国政側の考え方を把握することができたことで各種施策の背景を学ぶことができた。

 その後、金融のみではなく経営全体の助言を、債権者側ではなく会社側の立場で行えるようになりたいと考え、国内の経営コンサルティングファームに転職。企業の事業再生コンサルティングにコンサルタントとして2年間従事している。
 そこで介護施設を運営する中小企業の事業再生を担当し、現場で働く職員方のホスピタリティマインドに感銘を受けるとともに、その職員方の給与水準の低さ、所属する会社業績の危うさを目の当たりにし、介護業界の厳しさを感じた。また、報酬改定による報酬単価引き下げに伴う担当先企業の赤字転落も経験し、介護業界の不安定さや成長の難しさも知ることとなった。この経験を踏まえ、一企業の再建も然ることながら、介護業界の中に実際に身を置いて業界の課題に向き合いながら仕事をしたいと考えるようになり、介護業界への転職を考えることになった。

 様々な媒体を通じて様々な企業を見ている中、介護職不足や介護職員の低賃金問題等の改善を使命に掲げるESLと出会い、現在私は自分と家族の安定的な生活も実現しながら、介護業界の発展の一助となるべく自身の理想とするワークライフを送ることができている。

 私のように介護に興味があっても実際にそこに身を置くことができないという潜在的な介護職希望者は多いと思われる。
 私はESLにおいて仕事をする上で、これらの潜在的な介護希望者を介護業界に導けるよう、業界の魅力を伝え、高めていきたいと考えている。今は実際に介護の現場に入って個別の問題に日々触れており、制度的な改良の余地や矛盾等を肌で感じている。
 近々、土屋訪問介護事業所では、「在宅生活をされている障害をお持ちの方々を支援している事業者ネットワーク」の立ち上げも予定されており、私もその委員の一人として参加させていただく予定である。これらの日々現場で感じている想いや考えを全国的に展開・共有し、業界や福祉制度の発展の一助になれるよう尽力していきたいと考えている。
 その一つとして、今後は日々現場で感じている問題や課題を、福祉の視点、経営の視点、国の制度の視点等出来るだけ多角的・客観的な視点から問題提起し、業界の課題を浮き彫りにしていきたいと思う。
 介護事業者、その他関係者一体となっての福祉業界の発展の取組みに期待するとともに、自身もそこに身を投じて貢献していく所存である。



【略歴】吉田政弘(1982年12月生 37歳)
H18:一橋大学経済学部卒業
H18~H27: 中小企業専門の政府系政策金融機関
(H23~H24:経済産業省中小企業庁に出向)
H27~H30:国内経営コンサルティングファーム
H30~:ユースタイルラボラトリー㈱(現職)

 高校時代に父がリストラを受けて失業した経験から経済学の勉強を志し、一橋大学経済学部に入学・卒業(H18)。
 福祉業界への就職を考えるも、給与面等現実的な問題から断念。中小企業の安定・発展に貢献するという考えから、中小企業専門の政府系政策金融機関に就職。そこで様々な業界の慣行や業界特性を学ぶ。
 H23~H24の2年間は経済産業省中小企業庁に出向。国会議論を通じた支援法、支援施策の策定プロセスや予算要求プロセスを経験し、国策の成立プロセスを体験。
 H27には企業側に立った事業再生コンサルティングを志し、国内経営コンサルティングファームに転職。そこでの介護施設再建の経験から介護業界の発展の一助を志し、自身も介護業界に身を置くことを決意。
 H30ユースタイルラボラトリー㈱と出会い、様々な重度訪問介護の現場を経験し、現在は「すべての必要な人に必要なケアを」届けるという理念の下、業界発展への貢献を目指して日々奮闘している。