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『最高の雑談力』茂木健一郎 (著)/徳間書店

『最高の雑談力』茂木健一郎 (著)/徳間書店

八木橋武尊




仕事ができる人と雑談のうまさは相関関係にある、と脳科学者で有名な茂木健一郎は述べている。

以下本書から引用したい。

「どんなことであれ、高いパフォーマンスを挙げるには、集中力が必要になります。
仕事ができる人は、もちろん高い集中力を発揮していますが、特筆すべきはその入り方と出方です。目の前の仕事に取り組もうとするときには、すぐに集中力がONになって、終わったらまた急速にOFFになります。ONとOFFの切り替えがとてもうまい。それが、仕事のできる人の集中力の特徴です。」

著者は、仕事ができる人の特徴として脳のON/OFFの切り替えがうまいからこそ、高いパフォーマンスをあげることができ、このON/OFFを切り替えて集中するときの脳の使い方と、雑談するときの脳の使い方が似ているということから、そこに相関関係があると述べている。

それには2つの理由があるという。

『相手をトコトン喜ばせる利他性』

相手が喜んでくれれば、脳内でドーパミンが放出され、脳が活性化する。
これは話し手と聞き手の双方にとってもプラスになるわけだから、Win-Winの関係になれる。

『相手がハッとするような、ユニークかつ斬新な視点』

1秒先がどんな展開になるのかまったく予測がつかない。
相手によって、その時の状況やメンタリティーによってテーマが変わる。
このような不確実性に満ちている中で、 自分の持っている知識、スキル、経験をすべて出しきりその都度アドリブ対応することで、脳がアクティブになる。
結果、クリエイティブなアイデアが生まれ素晴らしい感動を呼ぶ。

雑談とはプレゼントであり、エンターテイナーだ。

この能力はAI(人工知能)には決して真似できないものだと著者はいう。

10年後「AIに取られる」仕事ランキング
なんていう記事を最近よく目にする。

これからますますグローバル化やIT化が加速していき、2045年にはAIが人間を超える「シンギュラリティー」というのが起こるといわれているが、もしそれが本当になったら…私たちが生き残っていくためにはどうしたらいいのでしょうか?

「どれだけAI(人工知能)が発達したとしても、人間に勝てない分野がある。それが『雑談力』です」 …茂木健一郎/脳科学者

心理学で有名なアドラーは『人間の悩みはすべて対人関係にある』と定義しています。

人類が未来に続く限り、コミュニケーションは必要不可欠だ。

多様性を認め合い、共生社会を目指すそのカギは『雑談』にあると私は思う。