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よいヘルパー4

よいヘルパー4

原田岳(岡山サービスマネージャー)




この 3月、私は物売りの営業畑から思い切って重度訪問介護に転職しました。

まず最初にこの業界で戸惑ったのは売る製品が無いこと。前職では開発がより良い製品を開発し、営業がその製品 の販売を通じて市場の維持・拡大を図るという流れでしたが … そもそも売るものが無い。つまりヘルパー自体が 製品なのか?では『 よいヘルパー 』とは何?と最近、考えるようになりました。

とある現場で「 Aさんはよいヘルパーで… 」という言葉をご家族の方から聞くことがありました。Aさんは他事業所 の方ですが、私も現場で数回お会いしたことがあります。Aさんは介護経験も長く、様々な有資格者で知識も技術も 豊富、しかも手際も良く正確。私もこれが『 よいヘルパー 』だと思っていました。

しかし先日、このAさんが違う現 場でNGになられたことを知りました。つまり、ある利用者様にとっては『 よいヘルパー 』ある利用者様にとっては 『 わるいヘルパー 』ということになります。もちろんこの2現場の利用者様がヘルパーに対して片寄ったお考えを お持ちであるとか、制度を超えたサービスを要求しているという訳ではありません。

つまり『 よいヘルパー 』という定義は存在しないということでしょうか?

ヘルパーという製品を利用者様のニーズに合わせて変化させ、実践販売として営業をかけていく必要がある … これ がヘルパーならヘルパーは開発者であり製品であり、営業マンです。それに加えてケアプランに基づき、制度に則っ た柔軟な対応が求められ、利用者の身体上の問題・課題に気付き、利用者様のニーズをどこまで反映できるか … もう『 よいヘルパー 』を考えるだけで頭が痛くなってしまいます。

考えても答えがでなかった私はある利用者様にダイレクトに質問を投げかけてみました。

「 〇〇さんにとってよいヘルパーとは何ですか?」その方の回答は …

【 よいヘルパーとは 】 …

① おもしろい 
② 力持ち

ついでにこんな質問もしてみました。「 わるいヘルパーとは何ですか?」その回答は …

【わるいヘルパーとは 】 …

① くさい
② 静か

「 はぁ?」という気持ちにもなりましたが、同時に「 なるほど 」と気付かされました。

一般的な『 よいヘルパー 』の定義・理想像に拘るのではなく、その利用者様の『 よいヘルパー 』になればいい。

それが出来る人が 『 よいヘルパー 』 なのかもしれません。

早速、実践 …

「 〇〇さん、わるいヘルパーって臭くて静か … それ、う〇こじゃん!」

〇〇さんは涙を流して笑ってくれました。

『 よいヘルパー 』になれたかな?