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浜松駅のステーションピアノ

浜松駅のステーションピアノ

吉岡理恵




静岡県の浜松事業所へ訪問する際、浜松駅で乗降車します。新幹線のホームから改札に降りていくと、ピアノの生演奏が聴こえてくることが多いです。素人耳にも、かなりの熟練者、もしくはプロなのではと思うほどの演奏です。はじめはセミプロのリサイタルのようなことを特別にやっているのかなと思っていましたが、特に案内看板などもなく、演奏者も不思議に映るのです。椅子の横にビジネスバッグを置いた仕事帰りのサラリーマンに見える方、リュックを背負った若者、ピアニストらしいワンピースを着た綺麗なお姉さん、かと思うと小学生くらいの子供とその母親がグランドピアノを覗き込むようにしていたり。

気になったので調べてみました。すると、一年ごとに展示は変わり、昨年はヤマハ楽器、今年は河合楽器製作所の展示物だそうです。そして現在展示されているグランドピアノは「シゲルカワイ」という何百万もするコンサートピアノだそうで、この展示形態自体はストリートピアノ、と呼ばれているそうです。誰でも演奏オッケーで、YouTubeには、浜松駅で弾き逃げしてみた、のような投稿がズラリ。それにしても、ピアノの生演奏は高級ホテルに間違って足を踏み入れてしまうという恥ずかしい機会でもない限りなかなか耳にすることができないので、ストリートピアニストならぬステーションピアニストの演奏が響く浜松駅そして浜松事業所への来訪は、個人的には楽しみな行事だったりもしています。

それゆえ浜松駅では、私はあえて立ち止まってスマホ操作に勤しみ、後回しにしても構わない用足しをし、次はこだまだ、ひかりを待とう、となんとか自分に駅構内に居残りをできる状況を作り出してはいるものの、自分の脚力と次のアポを考えると滞在はせいぜい20分です。そして、自分としてはあともう少し聞いていたいけど、という不満足な気分で浜松駅を去らなければならない日と、楽しみにしていた演奏がたまたま演者が誰もいなく静かな展示物と化したコンサートピアノを横目に通り過ぎる不運な日とがあるので、無意識に私の浜松駅への注意を生み出しているように思います。

さて、浜松駅のステーションピアニストたちの曲目は様々ですが、聞いたことのある楽曲が多いです。よく耳にするクラシック、ディズニーのピアノ編曲、あ、ポニョだ、と気付くスタジオジブリの楽曲、等々。拠点を浜松市に置く企業と、JRと、ピアノにエッジをもつ乗降客とのコラボレーションが今日も浜松駅でハーモニーを奏でていることでしょう。

最後に、もしこのコラムをお読みいただいた浜松市近辺の方がいらっしゃいましたら、土屋訪問介護事業所浜松のスタッフ不足の解消に力を貸していただけないでしょうか。現在、かなりの人手不足に困っております…。



吉岡理恵

1981年東京都生まれ、東京都立大学経済学部卒業、大学在学中にオーストラリア、マッコーリー大学に公費留学、帰国後法律系事務所でOLとして働く、2014年東京都職場体験プログラムを機にESLのデイサービス、ユースタイル諏訪ノ森で介護職デビュー、2016年より常勤職員として土屋訪問介護事業所の重度訪問介護事業に参加し各地のマネージャーを務め現在に至る、2018年介護福祉士登録、OL時代にフルマラソンに挑戦し完走8回、趣味は料理と読書