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よいヘルパー20

よいヘルパー20

高山力也(甲府サービスマネージャー)



みなさん、今日は。甲府の高山です。

先週からいよいよ始まった企画テーマのリレーコラム「よいヘルパー」!僭越ながら私も参戦させていただくことになりました。とはいえ重度訪問のヘルパーとしての必要スキルや心掛けはきっと他の諸先輩方が私よりも懇切丁寧に解説してくださる筈ですので、私は事業所を預かる身として「こんなヘルパーがいてくれるとありがたい」という人物像について本音をぶっちゃけたいと思います。
私の手前勝手な願望として、こういう方がいてくれるとホント助かるんだよなぁというヘルパー像は・・・。それはズバリ「こちらの無茶ぶりを決して断らない」ヘルパー(笑)!

我ながらなんて安易でご都合主義な要求なんだと呆れなくもないですが、この重度訪問というサービスをやっている限り無茶を承知でお願いしなければならない局面がいくつも生じてくるのです。
うちのシフトは基本的に毎週曜日と時間帯は一緒です。ところがときに本来入る筈だったヘルパーが何らかの事情で入れなくなったりすることがあります。例えば子供がインフルエンザに掛かってしまったとかぎっくり腰で動けなくなったとかですね。
あるいは一緒にケアを分かち合っている他事業所が入れなくなって、急に相談を持ちかけられることもありますし、突然ご利用者様の都合で時間帯が変わったりすることも珍しくはございません。
そんな場合は「誰か」がその枠を埋めないと、サービスに「穴」が空いてしまうことになります。ご利用者様の置かれている状況によっては、サービスに穴が空く=生命の危機に直結してしまうことも。これはこのサービスを提供するものとして、絶対に避けなければいけません。

なので、「直前にこんなオファーされても流石に絶対迷惑がるだろうなぁ」と内心戦々恐々としながら、それでも敢えてヘルパーの皆さまに無茶なお願いを押し付けざるを得ないことがございます。


例えば、ある日の夜18時過ぎに、その日の夜勤担当ヘルパーであるAさんからこんなLINEが送られてきました。「熱が39℃近く出ちゃいました。どうすればいいですか?」それもご丁寧に体温計の写メ付きで。内心「体調崩したのならせめてもうちょっと早く教えてくれよ」と愚痴りつつ、とはいえ病人を現場に送るわけにもいきませんので、急遽空いた穴を埋めるための対策を練る羽目に陥ります。
そこでまず担当コーディネイターのBさんにLINEで連絡、責任感の強いBさんは「そういうことなら僕が行きますよ」と即答してくれました。でもBさんはその日すでにロングの日勤帯サービスを終えたばかりであんまり無理も強いられません。
かくいう私も、日中は事務作業だけだったので夜勤に入れるっちゃあ入れるのですが、明けの翌日朝から統合課程の講師&運営をやらなければなりません。サービスの終了時刻は翌朝8時なので、朝9時から始まる統合課程の開場や受付は移動の時間も考慮するとどうも無理っぽい。。。
そんなこんなで色々思案していたところ、ふと最近うちのサービスに加わった新人ヘルパーCさんの顔が浮かびました。Cさんは今日明日とオフでしたし、件のご利用者様の実地研修もついこの間すでに済ませています。藁をもすがる気持ちでCさんの携帯に連絡、でも一向に出る気配がないのでとりあえず留守電にメッセージだけ残し・・・。まあ時刻も時刻でしたのでもう晩酌して完全プライベート・モードに入っちゃっても全然不思議じゃありません。

依然として切迫した状況の中、タイムリミットは刻々と近づきつつあります。もはや現場サービスは私が引き受けて統合課程の冒頭の部分はコーディネイターBさんに託すしかないと、半ば覚悟を決めて出勤の準備に取り掛かっていた正にそのとき。「お疲れ様です。俺、入りますよ」まさかのCさんからLINEが!そんなとき私だけじゃなく全てのマネージャーあるいはコーディネイターが間違いなく心の底からこう思うでしょう。「ああ、神だ」と(笑)。


実は現場の裏で、このようなトラブルがそれこそ日常茶飯事に発生し、うちのマネージャーやコーディネイターの神経を日々すり減らしています。
担当する現場が十数件にも及ぶようなら、ほぼ毎日こういった葛藤に苛まれていると言っても過言じゃないでしょう。

勿論プライベートや他のお仕事を犠牲にしてまで、我々のために尽くせとは申しません。ただ可能な範囲で構いませんので、もしも時間的に余裕のあるのでしたら心よく無茶ぶりにも付き合っていただけると助かります。あなたのようなヘルパーがいるからこそ、このような仕事も何とか成り立ってくれますので。どうか我々に救いの手を差し伸べていただければ幸いです。