転職で介護を選ぶ理由

吉田華子


長い間シングルペアレントとして生活を組み立ててきました。経済的に、フルタイム勤務がマストな状況下でも、生活の全てを、子供中心に据えることで、ミニマムな家族構成であるにもかかわらず、つつがなく過ごすことがができたと思います。

 「生活の全てを子供中心」とは、具体的にはこのようなことです。子供が保育園に通う年齢の時は、待ち時間なしで、保育園に入る必要があったので、当時、保育園の定員に空きがあった神奈川県に引っ越したり、その後、進学した私立の小学校で送り迎えが必要だった数年間は、子供を学校に送り迎えできる距離の職場に転職したりです。私の実家は長野県で、祖父母の援助はあさま新幹線に阻まれ、距離的な制限がありました。子供にとっての当たり前である、親と朝ご飯と夕ご飯を毎日一緒に食べて、お休みの日は一緒に遊ぶ、を、特別な特技や才能を持たない私が、シングルペアレントの立場で叶えるためには、やりたい仕事かどうかは、仕事を選ぶ基準になり得ませんでした。勤務時間、給与、オフィスの場所を重視し、仕事を選択してきました。

 仕事以外でも、子供を一人にしておけないので、独身時代、趣味として楽しんでいた、登山やバトミントンやスキーも当然の如くやめました。友人も減り、女友達と飲みに行くこともなくなりました。もちろん、そんな制約のある生活も結構楽しく、日々成長していく子供に励まされ、慰められ、悩まされ、と、それなりに充実した毎日でした。
 

 今年、子供が18歳になり、大学に進学し、寮で生活することになりました。18年間の私の子育て生活もいよいよ終了です。

 久しぶりの一人暮らしと、1日24時間の自由時間。これからは、出発時刻や帰宅時刻に制約はありません。家にお腹を空かせて、私の帰りを待っている人のいない生活。ああ、自由。どんなふうに生きていきたいのか真剣に考えました。

 結果、これからの一人暮らしを充実させることを目標にしようと、未経験で介護職へ転職を決心しました。今まで長い間、常に選択してきた、時間効率重視のせかせかとした仕事ではなく、人とのふれあいに焦点を合わせ、ゆったりと丁寧で、ご利用者様にご満足頂けるサービスを提供することを目的とした仕事をしてみたいと思いました。そして可能ならば、今までに経験したことがない仕事から得られる新しい経験で、自分自身を成長させたいです。

 78歳の母が、50代で、義理母の介護をし、看取り、今は、父の介護に直面しています。その母が、介護はアンタには絶対ムリ、と、真っ向から私の就職に反対しました。私が何をしても、また、しなくても、とりあえず、一度は反対する習性を持っているので、たいして気にしていませんが、いずれ、一人前の介護人になって、母の不安を取り除きたいです。


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