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すばらしいチーム8

すばらしいチーム8

佐々木優(松山サービスマネージャー)



我が巨人軍が日本シリーズに進出したこの晴れやかなタイミングに、『すばらしいチーム』についての寄稿依頼をいただきました。そこでまたもや、素晴らしいチームを感じたいならば、是非、テレビをつけて私と一緒に観戦しましょう、と言いたいところですが、手前の二番煎じでお茶を濁しているようで、さすがに渋いですね。

さて、すばらしいチームとはどういうものかを語るその前に、私は「グループ」と「チーム」の違いを皆さんに問いたいと思います。

グループとチームの違いとはどこにあると思いますか?

私の考えでは、
グループ = 単純なる個で形成された仲間や集団。もしくは似たもの同士の集まり。
チーム  = 使命や理想、戦略や戦術を共有して機能することが可能な仲間や集団。
というところでしょうか。

私はそれぞれの状態自体に優劣はないと考えています。なぜなら、仲間で会話を楽しむ時、例えば女子会がチームである必要はありませんし、行政などの議会であっても、チーム(派閥)が存在することで、なされる決定に良い影響だけがあるとも限らないからです。が、ことさらスポーツや経済活動などにおいては、その仲間や集団が単なる「グループ」であるよりも、組織化、システム化された「チーム」である方が、より良い成果(目的の達成)の効率的な達成が望めるのではないかと考えています。

ただし、グループからチームに変容するためのに行われる、「様々なコンテンツの共有」という作業は、一朝一夕で終えられるものではなく、その集団の構成員各々へ求められるべきある程度のスキル、いわゆる集団への帰属性や凝集性を高めながら役割の全うを継続することが肝要になります。同時に、以前、拙著『よきリーダーとは』で述べましたが、集団の状態において、多様なフォーム(態度)を採りながらマネジメントができる、万能型のリーダーの存在も求められるところです。

よく、福祉現場においてのチームビルディングは、「官僚型」よりも「スクラム型」が望ましいと言われますが、私は、それぞれのケースにより求められる、集団としてのフォームが変化するべきだと考えています。例えば、ひとつの現場のケース(困難事例など)に対しては「スクラム型」で専門職が協働し、事故や災害などのケース、いわゆる非常事態においては「官僚型」の指揮系統で組織が統率されることが求められます。ここで、先述のリーダー論と異なるのは、繰り返しになるかもしれませんが、これらの要件が、リーダーの差配のみに依存するものではなく、集団の構成員である個々にも同時に求められるスキル(そういった体制・態勢をとることができる能力)があり、それに各々が応えられる頻度や割合が高い集団が、「チーム」といわれる形態に近しいと考えています。

以上を踏まえて、私は、すばらしいチームはどうであるかを語る前に、「グループ」が「チーム」に変容できること、そして「チーム」として在れること、これ自体が非常に価値があり、素晴らしいことであると主張したいのです。それほど、集団が「チーム」として在ることは、ハイレベルな状態であると言えるのです。

最後に質問します。

あなたの所属する組織は「グループ」ですか、それとも「チーム」ですか?