ニュース&ブログ

台風19号と私たち

台風19号と私たち

吉岡理恵



2019年10月12日(土)未明から風雨が強くなり、予報通りの進路で関東・首都圏に台風19号が上陸しました。私自身は当日を東京23区内で過ごしましたが、早朝から午前中は大雨、午後から上陸まで窓を1ミリも開けられないほどの大雨・大嵐となり、18時頃の上陸から21時頃の通過までは最大限の警戒はしたもののあっという間で、21時過ぎから風雨は止み、空には月が見えるという一日でした。公共交通機関は12日(土)午後から計画運休、22時頃から地下鉄の一部が運転再開、13(日)昼頃から首都機能回復、といった印象があります。

本稿では東京、埼玉、千葉の重度訪問介護サービス利用者への対応を報告させていただきます。
3都県の現在の利用者数が約200名。
うち約100名の利用者に当日の支援予定がありました。
うち約50名の利用者の支援は、同居・近隣のご家族に了承をいただきお休み、または他事業所との調整のうえ当社からのスタッフ派遣はなしとなりました。

スタッフの移動中に危険が及ぶことを心配してくださった利用者・ご家族の方々には非常時のご理解をいただきありがとうございました。

また、当社の派遣予定が日中帯の支援であったため、当社スタッフの安全を考慮し、前日泊り支援の他事業所スタッフの方に支援時間を延長いただき、当日泊り支援の他事業所スタッフの方に繰り上げて入室いただいたケースもあり、支援に途切れがないように配慮いただいた各事業所の方々にも御礼申し上げます。ありがとうございました。

そして、約50名の方への支援をどう続行したかにつき、各地区のマネージャーから聞き取りをしましたので、ここに主だった対応を列挙します。

・12(土)22時開始の泊り支援。13時頃車で利用者宅へ到着し、待機後支援。
・12(土)の深夜24時開始の泊り支援。16時に利用者宅へ到着、待機後支援。
・11(金)夜から12(土)にかけての泊り支援後、同一ヘルパーが12(土)も泊り支援予定のため、ヘルパーは帰宅せず利用者宅に滞在。12(土)日中は他事業所ヘルパーと交代しながら支援継続。13(日)11時で終了。
・12(土)泊り支援予定だったが、ヘルパーが移動できず、13(日)8-12時に時間変更。
・15(火)からレスパイト入院が予定されていた利用者に対し、11(金)からの前倒しを当社スタッフが提案し、病院の受入れもあったので11(金)からレスパイト入院。
・12(土)午前中のうちにヘルパーは電車で移動し、利用者自宅にて待機、通常より早めの開始時間にて支援。
・12(土)15時に到着。本来15-16時は他事業所の時間だが、当社スタッフが代わりに対応。
・12(土)16時からの支援に、13時に到着、待機後支援。
・12(土)利用者宅への移動手段としてタクシーの配車を前日に予約。21時開始の泊り支援に14時頃利用者宅へ到着し、待機後支援。
・12(土)昼頃、他事業所のスタッフと一緒に当社スタッフが利用者を近隣の病院へ避難誘導。
・12(土)22時開始の泊り支援を深夜24時開始に変更。
・12(土)18時交代の支援を17:30交代に変更。
12(土)仕事のあったご家族に早めに帰宅していただき13時頃ご家族と交代。
・11(金)利用者宅近くのネットカフェに前泊。12(土)11-18時支援。支援後利用者宅の空き室にて仮眠をとり、13(日)11-18時支援。
・12(土)22時から支援。当社スタッフと利用者宅が徒歩圏内。
・12(土)24時開始の泊り支援。利用者宅から徒歩圏内のネットカフェにて時間まで待機。
・11(金)泊り支援後、利用者の取り計らいで通常より1時間早く退室。
・12(土)22時開始を21時開始に変更。
・12(土)10-17時の支援。利用者宅から徒歩圏内居住のスタッフに変更して対応。
・13(日)9時開始支援。車通勤可能のスタッフに変更。
・12(土)9-18時の支援。利用者宅から徒歩圏内居住のスタッフに変更して対応。
・11(金)泊り支援後、12(日)泊り支援も同一スタッフを派遣予定だったため、利用者宅にて待機させていただきそのまま支援。
・12(土)18時開始予定。16時に利用者宅へ到着、待機後支援。
・12(土)非難勧告が出ている地域に利用者居住。利用者家族が高齢の為、家族介護が難しく通常通りスタッフ派遣。
・12(土)22時開始泊り支援。午前中に利用者宅近隣のネットカフェに行き開始時間までネットカフェにて待機。
・12(土)他事業所と21時交代だが他事業所ヘルパーが19:30に到着し交代。
・12(土)17時開始支援。昼頃利用者宅に到着し待機後支援。
・12(土)17-22時の支援だが、15時頃利用者宅到着、ヘルパーの帰宅が困難となり翌朝まで利用者宅に滞在させてもらう。

東京:
対応の調整は少なくとも3日前の水曜日から始めるべきだったと思うが実際は木曜日頃からになってしまった。人工呼吸器を装着している利用者の支援スタッフに、アンビューと呼吸器のバッテリーの場所の確認、呼吸器バッテリーの充電を満タンにするよう木曜日と金曜日の支援スタッフに指示したとのこと。また、緊急時の連絡先を再度確認するよう指示。

埼玉:
独自リスト作成して対応したとのこと。当日の支援の時間帯(日中帯か泊り支援か)、派遣予定スタッフ氏名、派遣予定スタッフの移動手段を、金曜日・当日土曜日の午前中・午後の時間帯において対応状況とともに随時把握したそうです。また、水曜日に対応を開始し、金曜日のミーティング時に各担当者から進捗報告をしてもらったとのこと。

千葉:
約ひと月前の9月9日、台風15号による大停電の被災県でもあったため、そのときの教訓を生かし、対応は予報の出た7日前から開始。2重、3重の備えをして対策を練ったとのこと。通信機器の充電、水や食料の確保も指示をしたとのこと。

3地区のマネージャー全員が、管轄地区のスタッフの方々への感謝の意を表していました。また、移動の手段があるなら支援に途切れを生じさせたくないという気持ちが全員のスタッフにあったようです。今回の対応と教訓が全国の事業所に行きわたるよう災害対策マニュアルの刷新版を作成したいと思います。


吉岡理恵

1981年東京都生まれ、東京都立大学経済学部卒業、大学在学中にオーストラリア、マッコーリー大学に公費留学、帰国後法律系事務所でOLとして働く、2014年東京都職場体験プログラムを機にESLのデイサービス、ユースタイル諏訪ノ森で介護職デビュー、2016年より常勤職員として土屋訪問介護事業所の重度訪問介護事業に参加し各地のマネージャーを務め現在に至る、2018年介護福祉士登録、OL時代にフルマラソンに挑戦し完走8回、趣味は料理と読書