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よいヘルパー28

よいヘルパー28

伊藤辰也(福岡エリアマネージャー)



自分が介護の世界に入ったのは26歳の時でした。
それから、約20年経ち多くの利用者様に携わり、諸先輩方のご指導の下で、多くを学ばせて頂きました。

【よいヘルパー】と聞いて、自分が【よいヘルパー】になりたいと思いながら業務をしていたか…?と、自身に問いかけましたが、正直意識して業務はしていませんでした。

ヘルパー2級を取り、グループホームに入社し認知症の利用者様しか入居していない施設で、一日業務を行い、やっと名前も覚えて頂き、親しげに話しながらトイレ介助や入浴・レクレーションをさせて頂いたのに、次の日には「初めまして、伊藤と申します。」と、自己紹介を1~2時間しなければ、介助をさせて頂けない…そんな毎日でした。

そんな中、どうしたら毎日1~2時間も自己紹介をせずに利用者様に覚えて頂けるか?を、日々考えていましたが、半年・1年と介護生活を送る中で、どうしたら毎日会う利用者様に、「伊藤はおデブでメガネで楽しい人間ですよ~」「男だけど優しい人間ですよ~」最終的に「トイレやお風呂に一緒に入って介助しますが大丈夫ですよ~」と、思われる方法を模索し始めました。

最終的に行き着いたワードは【笑顔】【挨拶】【目線】【領域】【芸人】でした。

【笑顔】は、言うまでもなく、人間がコミュニケーションを取る為に必須であり、初対面の方の印象を決定付ける要素です。

【挨拶】は利用者様だけでなく、同じ職場の同僚や、先輩・後輩に関わらず同じように丁寧に行うように致しました。

【目線】は、ただ目線を合わせる位置だけの話ではなく、自分が置かれている立ち位置(立場)も含まれ、その立ち位置は利用者様も敏感に感じる要素です。

【領域】は、初対面の方が急に自分の近い位置で話し始めたり、介助する為に体を触ったら嫌悪感しかありません。適切な距離感を保つ事が求められます。

最後に【芸人】ですが、時には利用者様を楽しませる芸人?ピエロ?(笑い・話術)の要素も必要であると思います。その為には利用者様が生きてきた時代を意識して、趣味・趣向を把握し、声のトーンも考慮した上で、ゼスチャー交えると有効であると思われます。

上記の5要素を意識する事で、初めて会う利用者様とのコミュニケーションを円滑に行う事が出来ましたし、長く介護業界で働く事ができたと思っております。 それは、重度訪問介護に携わる現在でも同じ気持ちで業務しており、伊藤自身の根底にある不変的な要素でございます。

【よいヘルパー】のテーマからは少し逸脱していると感じておりますが、もし介護が初めてで、利用者様とどのように接したら良いか悩んでいる職員さんへ、少しでも手助けになれば…と、思い書かせて頂きました。


伊藤辰也  プロフィール

福岡県生まれ、福岡市育ち。
私立筑紫工業高等学校 自動車科 卒業。※国家3級自動車整備士を取得。
小学生~中学生までテニスを行い、高校では何故か吹奏楽部に入部(テナーサックス)を担当する。今では、テニス・楽器共に行う事もなくなり、腹廻りが異常に成長した為、秘密裏にウォーキング始めている。余談ですが、令和元年10月7日に第一子(娘)が生まれました。

介護を始めるきっかけは、同時期に祖母(転倒による骨盤骨折)・母(くも膜下出血)で、両名を介護せざるをえない状況になり、大好きな車業界の仕事を辞める。

その後、祖母は他界・母は奇跡的に後遺症もなく復活したので、本格的に介護の仕事をする為、ヘルパー2級を取得。平成23年には介護福祉士を取得。
訪問入浴・ケアタクシー・グループホーム・住宅型有料(施設長)・介護施設コンサル(SV)を経て、平成30年9月に土屋訪問介護事業所ふくおかへ入社する。