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よいヘルパー32

よいヘルパー32

前波優(長崎コーディネーター)



以前、勤務していたところで「介護の3H」という言葉を学んだことがあります。

一つ目のHは「Hand」です。手のぬくもりを伝える熟練した技。熟練された確かな介護技術と、エビデンスに基づいた判断により、安全性、信頼性の高い介護を提供する。

二つ目のHは「Head」です。豊かな介護の知識に支えられた冷静な判断。専門的な知識と判断から導かれた気づきにより、適切な介護をタイムリーに提供する。

三つ目のHは「Heart」です。豊かな感性に育まれた人間への愛。豊かな人間性に育まれ、利用者様の思いを重視する介護を提供する。

3Hが実現できるスタッフになるには、多くの経験を積み重ねたり、専門的な知識を深めるには、とにかく時間がかかると思います。無資格、未経験の方にはとてもハードルが高く感じると思います。私にとっては目標であり理想です。

3Hを否定するつもりはありませんが、現実は厳しいものです。「よいヘルパー」を思い浮かべると同時に「よくないヘルパー」を考えてしまいました。よくないヘルパーから学ぶこともあるからです。私が考えるよくないヘルパーは

よくないヘルパー ① 「話を聞かない」
どんな人間関係においても、話を聞けない人とは良好な関係にならないと思います。利用者様にとっては、意思の疎通ができないで信頼関係の構築は難しいでしょう。介護職場では情報共有できないし、自分勝手な言動をするでしょう。最終的には「あの人には何を言っても無駄」となる関係を見たこともあります。

よくないヘルパー ② 「確認をしない」
おむつ交換の場合、おむつカバーを閉じる時に「パットがずれてないかな」「ギャザーの部分に隙間はないかな」「つけ心地は悪くないかな」等、ほんの数秒で済む確認をしない事で、あとから利用者様に負担をかけたり、業務を増やす結果になります。私は日常、鍵をかける時に確認をする動作が癖になっています。しかし、その癖のおかげで自分の行動に自信が持てますし、鍵をかけ忘れたかな?と不安になることはありません。統合課程の介護技術の時間には、確認の大切さは必ず伝えています。

よくないヘルパー ③ 「和を乱す」
どんなに優れたヘルパーでも、一人では介護の仕事はできないと思います。利用者様、同じ現場で働く仲間に対して思いやりがないと、質の良い介護はできないし、良い現場は作れません。

ネガティブな事ばかり言っている感じがしますが、よいヘルパーの真似をして技を盗むと同時に、よくないヘルパーの悪い部分は真似をしないようにしよう、と思いながら介護を16年やってきました。少しでも皆様の参考になれば幸いです。

前波優  プロフィール
1980年長崎県生まれ。高校卒業後ホテルマンとして接客業を学ぶ。
22歳の時に福祉の世界に入る。療養型病棟、特別養護老人ホーム(従来型)、特別養護老人ホーム(ユニット型)、救護施設で介護職に従事する。
26歳の時、独学で介護福祉士を取得する。
1年間福祉の仕事から離れたが、2018年12月にユースタイルラボラトリー入社。
現在、長崎、佐賀でコーディネーターとして勤務。