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よいヘルパー33

よいヘルパー33

岡田千秋(長崎サービスマネージャー)



介護の世界に入る前の私は、30年間、フラワーデザイナーとしてお花の世界に身を置いて来ました。

大好きな花と関わりながら生きていける事は、それはそれで、本当に幸せな事ではあった反面、長い間、自営業を営んでいると「自由」と引き換えに「不安定さ」から来る、恐怖にも似た怯えがいつも心にありました。そしてそこに、自分の存在意義を探し続けていたのです。

自分でなければ出来ない事(商品)
自分(商品)に対しての価値観
自分(商品)を選んで貰うには

その答えの先に繁盛するお店作りがあると信じて、自問自答を繰り返しては、手応えのない闇を握りしめて、もがいていた気がします。

サラリーマンとなった今も、時として、その想いは私を襲いますが、有難い事に、「補償」された「安定」の中に身を置ける幸せは、人を「雇う側」と「雇われる側」2つの世界を経験して来たからこそわかる、感謝する心を育ててくれました。
そしてそれは、生前父が私に教えてくれた「俺が俺がの が を捨てて、おかげおかげの 下 で生きる」の心として、確固とした今の私の信念となっています。

今回のテーマである「よいヘルパーとは」で鑑みた時、

心からの【ありがとう】と【ごめんなさい】が言える人なのかなと思うのは、このようなこれまでの経験からなのかも知れません。

私の周りにいる、良いヘルパーさんだなぁ~と感じる人は、皆一様にこの心を持っておられる気がします。
そして一様にチャーミングです。
それは、自分は自分、それ以上でも以下でもないと言う、奢りもしなければ、見下されもしない「誇り高き可愛げ」のある人なのです。

自分の置かれた立場を理解し、感謝とともに、ただただ、優しいだけでなく、時として、是を是、非を非と言える人。
ホットな心とクールなマインドを持った人。

そして、その「個」を「チームワーク」として活す事の出来る人、現場の退室前には、次の人の仕事がやりやすいように備品をそっと揃えるような、心配りの出来る人。また、それを感謝で受け止める事が出来る人、そんな人達の放つプラスの気が、化学反応を起こし、良い現場を作って行くのだと思います。

雪解けの冷たい土にしっかりと根を張って、寒風吹きすさぶ道に、凛として美しい花を咲かせる一輪の水仙。

コンクリートの割れ目から、芽を吹き、大株となって花を咲かせる山スミレ。

そんな彼らは、とても、とても、たおやかでしなやかです。甘えなくひたむきに、黙々と淡々と強い力で自分の道を生きる、そんな花達の生命力に、時に癒され、時に人としての在り方を教えられるのです。
「感謝のうちに、逆境の中でも、あきらめることなく心を込めて生きなさい」と。

そして、そのような生き方のできる人こそ「いいヘルパー」なのだと思っています。