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私の子育て日記4 芋を掘る

私の子育て日記4 芋を掘る

高浜敏之



今週末の休日は娘がおじいちゃんの芋ほりのお手伝いをするのに同伴した。

おじいちゃんが鍬で土を掘り起こすと、地中に隠れてた芋が姿を現す。

新人のお芋さんが登場するたびに、娘が、お!おいも!といって歓喜の雄たけびを上げた。

その芋を手に取り、芋についた土を落として一か所に集めるのが2歳になる娘に課されたタスクだった。

きれいに土を落とすと、姿かたちがバラバラな芋を、自発的に一か所に集め、積み上げていた。

まさに多種多様、小さなのもあれば大きなのもある、まっすぐなのもあれば曲がったのもある、細いのもあれば丸いのもある。

とにかくいろんな形の芋があることをあらためて知った

まるで土屋訪問のメンバーのようだとも思った。



おじいちゃんによって振り下ろされた鍬が芋に直撃したときは、真っ二つに割れた芋が地中から姿を見せた。

焼き芋にはできないから、みそ汁にでも入れようか、とおじいちゃんが言った。

土屋訪問のマネージャーさんたちのスタンスに似てると思った。

娘は不揃いの芋を丹念に積み上げる。不揃いゆえに娘によって構築された芋のお城はたびたびガラガラと砂上の楼閣のように崩れた。

めげることなく、娘はまた再びお城の建設に着手した。

土屋訪問のチームビルディングみたいだ。



おじいちゃんが作ってくれた芋の収穫を終え、私たちは家に向かった。

すでに日も落ちかけていた。

私は手を汚すことなく、ただ農作業に勤しむおじいちゃんと娘の姿を見守るばかりだったが

日々のお仕事を、私たちが何もしなければならないかを、あらためて再確認できる時間だった。

cultivateの意味は、養う、培う、耕す、など。

ソーシャルビジネスという方法論を通じて人の命を見守るチームを形成しようとしている私たちの営みの本質は

cultivateという単語の中に凝縮されていると思う。



寛容を旨とする、多様性を尊重する、崩れてもまた再建する、簡単には諦めない、そして地中に埋もれた潜勢力を掘り起こす、丁寧に土を払い落す。

これが土屋訪問のcultureだ。

おじいちゃんと娘の協働作業もおんなじだ。

丁寧に、諦めることなく、共にcultureを作っていきたい。



高浜敏之
土屋訪問介護事業所GM。ユースタイルラボラトリー株式会社COO。全国障害者在宅生活支援事業者連絡会代表。慶応義塾大学文学部卒。哲学科美学美術史学専攻。20代は様々な職業遍歴を経て、30歳で重度訪問介護というサービスと出会い、福祉の仕事をスタート。それと同時に日本の障害者運動のパイオニアである新田勲さんが代表を務める全国公的介護保障要求者組合の事務局を担うことに。30代はホームレス支援、移住外国人労働者支援など社会的マイナリティーの権利回復運動にコミット。その後東京都中野区にあるグループホームでの介護職員を経て2012年5月にユースタイルラボラトリー株式会社の立ち上げに参加。デイサービス土屋中野坂上の管理者、生活相談員を経て土屋訪問介護事業所やユースタイルカレッジを立ち上げる。現在は土屋訪問介護事業所を統括しながら事業者ネットワークの発起人として活動する。趣味はボクシング、アート、文学、など。