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なぜ介護20  初心に帰る

なぜ介護20 初心に帰る 

五十嵐憲幸



介護に携わるようになってちょうど十年が経ちました。
人の役に立ちたい、ダイレクトに誰かに喜ばれるような仕事がしたい、そういう思いをもって十年前の私は20年間勤めていた会社を辞め介護の世界へと足を踏み入れたのです。

あとひと月で大台に乗ろうという39歳の秋でした。
齢30も後半に差し掛かると40を前に「このままでいいのか?」という思いが強くなり、転職を意識し始めておりました。
在籍20年のうち10年間は法人営業に携わっていたものの同業他社に転職するつもりはなく営業をツールの一つとして捉えながらももっと人様を幸せにできる仕事に就きたいと考えていた折に同じ部署のアルバイトの男の子から「ボク、介護タクシーやりたいんですよね」という言葉を聞きました。
介護?ああ、もしかして直接喜ばれる仕事って介護が一番なのかもしれない…とこの時思ったのが介護の道に進むことになったきっかけでした。
もちろん介護についてなんとなくは知っていたもののこの頃から少し興味を持って調べるようになったのですが、その約3カ月後には当時のヘルパー2級や介護に関するセミナーを受講し介護事業の開業マニュアル本などを買い漁るようになりました。
ヘルパー講座もセミナーもあらゆる介護本もその直接的な人との関わり合いや将来的な展望など、それまでの仕事にある意味辟易していた私にとっては新しい希望の光としてワクワク感を抱かずにはいられない心境でした。

そしてプロフィールにも書かせていただいた「やはりこれからは介護の時代だ」と介護業界への転身を心に決めたのです。
その後冒頭でも述べたとおり介護業界に転職を果たすのですが、まずは修行と捉えて小さな会社に入ります。
小さいながらも通所介護、訪問介護、居宅介護支援の各事業所と有料老人ホームを運営しており介護現場の勉強にはうってつけの会社でしたが、認知症のお年寄りや生活保護受給者である利用者様方と関わるようになり初めて人と人とのコミュニケーションの本質的な大変さを知った時期でもありました。
徘徊、暴言、暴力、不潔行為、幻覚、妄想…
当初は介護職員でありながらそれらを日々ストレスと感じ時には暴言に対し暴言を放ってしまったこともありましたが、当時お世話になったケアマネや諸先輩方のおかげで理解を深めていくようになりました。

ヘルパー業に携わるようになってから7年目を迎える頃、より多くの利用者さんと接したいというものを理由の一つとして再転職を考えるようになりました。
暇があればあらゆる求人サイトを閲覧し、目に留まったのが「ユースタイルラボラトリー株式会社」の求人です。
資格不要?見守り?時給2,000円!?なんだこれ胡散臭い…と思いながらも“より多くの利用者さんと接する”ためフリーランスのヘルパーにでもなろうかとなんとなく応募。
しかし面接を受けている最中から入社の意思を固め、そして現在入社後丸3年に至ります。
「2~3年で全国展開したい、一人でも多くの介護難民を救いたい」面接時の社長のそんな言葉が単純な私にまた「新しい希望の光としてのワクワク感」を与えてくれたのでした。

通常仕事に慣れてくると「初心に帰る」ことが必要とされますが、私の場合入社してからというもの慣れることなく現在も日々働いています。
それはユースタイルラボラトリー(以下ESL)が掲げるミッションの中の「全てのニーズが満たされるよう~」やビジョン「全ての必要な人に必要なケアを」にまだまだ到達しないからです。
そして「なぜ介護?」と聞かれても私の場合それは大層なものではありませんでしたが、でもこの仕事に携わることができて本当に良かったと思います。
介護を始めた動機はなんとなくでも介護を続ける理由がここにしっかりとあるからです。
ESLの運営する資格取得研修「重度訪問介護従業者養成研修」開講時に受講生の皆さんに次のようにお伝えしています。

「動機はどうであれ、この仕事に理解を得てくれたのなら長く続けていただきたい。そして一人でも多くの人にそれを伝え、一人でも多くの困ってる人たちを救っていただきたい。」

ESLに入社すると新入社員向けのオリエンテーションに参加することになります。
そこでまた「なぜ介護?」かがわかります。つまり理由を後付けにできます。
これから「なぜ介護を?」と聞かれたら「全ての必要な人に必要なケアを届けたいんで。」と答えてもいいのかな、と思っています。


※五十嵐憲幸プロフィールはこちら