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よきリーダー26  多数決で重大なことを決めるならば、リーダーなんて要りません

よきリーダー26  多数決で重大なことを決めるならば、リーダーなんて要りません

鈴木暢大



「どうしますか?」
困ったものだ。この問いかけに対して安易に気軽に答えようものなら、その先に待っているものは大きな代償だけだから。

2016年6月、イギリスの国民投票は、EUを離脱することを選択しました。そうブレグジット(Britiain+Exit)です。当時、香港の大排棚で香港返還を5歳で迎えた新香港人と出稼ぎに来ているフィリピン人で「老外人很愚蠢(イギリス人はなんて愚かな。)」とせせら笑っていましたが、目下その香港は以下の通りです。

しかしその直後から、この結果に後悔する人たちが出るわ出るわ。2回目の国民投票を求める嘆願書が400万人を超える署名が集まったとか。そんな国民投票の結果が分かった頃から、イギリスに於いては「EUを離脱するとどうなるの?」「EUの加盟国って?」更には「EUってなに?」などのフレーズの検索が続々ググられ、海外の某メディアには「イギリス人っていうのは何を国民投票したか分かってなかったのではないか?」とまで書かれる始末だったそうです。ポピュリズム的に、その内容を確認しないで、その言葉に乗せられてしまった人も多くいたのではないかということでしょうか。
しかしつい先日のイギリスの総選挙で、ボリス・ジョンソン率いる与党・保守党が圧勝を収めました。そう考えると、このブレグジット国民投票は正しかったと云うことでしょうか。民主主義とはこんなものなのでしょうか。

多数決で重大なことを決めるならば、リーダーなんて要りません。カウントをとれば済むことです。同じ意味で、シリアへの軍事介入に議会の判断を聞いたオバマ大統領や、逃亡犯条例改正案を提出及び撤回を行った林鄭行政長官も私の定義では、リーダーとして失格だと思います。

右の橋朽ちている。左の橋は朽ちていない。しかし、うっすらとだが、右の橋の先は安全な場所で、左の橋の先は断崖絶壁。仲間を連れて橋を渡る決断をしなければいけないリーダーは、仲間の声を聞いて決めればいいという訳ではない。
何故ならばこのケースでは恐らく仲間は左の橋を渡りたいと云うから。自分なり に情報を収集して判断して、右の橋を渡ると云い、かつ仲間を従わさなければい けない。それがリーダーというものではないでしょうか。

そんな私はリーダーシップとは何たるかを、再認識させられている日々です。