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よいヘルパー 「居てくれてありがとう」

よいヘルパー 「居てくれてありがとう」

鈴木暢大



人は誰しもが、よく思われたいし愛されたい。だから鎧を身にまとい、強く良い人に見せたいと思ってしまう。弱い者の心は強い人にはわかってもらえない。「強くて優しい人」はおとぎ話の世界であり、人間の優しさは弱さと無縁ではありえない。

重度訪問介護とは「重度の肢体不自由者その他の障害者であって常時介護を要するものとして厚生労働省令で定めるものにつき、居宅又はこれに相当する場所として厚生労働省令で定める場所における入浴、排せつ又は食事の介護その他の厚生労働省令で定める便宜及び外出時における移動中の介護を総合的に供与することと定義されている。」
“厚生労働省令で定める便宜”がミソであり、その厚生労働省令は「入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の生活全般にわたる援助とする。」なのである。小難しく書かれているが生きていくために必要なことなんだろうと、個人的に解釈したい。

ヘルパーはそれを援助していくわけであるのですが、中にはヘルパーなんだかハウスキーパーなのか、わらなくなることが多々有り、でも英語はどっちもどっちで解釈できるのであるのがややこしい。この匙加減は永遠の課題でもあり、明確にしようものなら広辞苑12冊ほどの契約書を交わす必要性があるんじゃないかと思うぐらいである。
そして長時間に渡り一緒に過ごすわけであるのだから、罵詈雑言の日々より褒められたいと思うのが普通であり、それを心の奥底で期待しているわけなんだけど、一向に出てこない。このままでいいのだろうか?と、そんなモヤモヤした気持ちを抱えながら、居続けるわけであるのですが、思うに、この簡単なようでチョー難しい重度訪問介護って

「そこに居るために、そこに居れること」

ってことがすばらしい。

「居てくれて、ありがとう」これこそが、最高の賛辞なんだと思う。