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介護のお仕事から学んだこと 人間的成長

介護のお仕事から学んだこと 人間的成長

杉隆司



1月10日、訪問介護の有効求人倍率が13.1倍、他業種平均と比較しても9倍というニュースを目にし、正直とても驚きました。

内容は高齢化社会が進む中で『高齢者』の在宅生活を支える訪問介護ヘルパーが増えないとありましたので、一瞬は私達が主に携わっている重度訪問介護とは違うんだと感じましたが、いやいや実際は支援要請に全然お応え出来てないのが実情なので環境下は同じでした。

重度訪問介護のお仕事はご利用者様自身の人格・性格・地域の色・住環境・ご家族などがダイレクトに影響する仕事である為、教科書的な答えがすぐに出て来ず、むしろどこまで探しても答えが見えない事もあります。多くは現場対応で処理頂く形が多いでしょうか。

多くの方がこのポイントを壁に感じられ、難しい、乗り越えられない、耐えられないとの理由で利用者様から離れてしまう方もおられます。私も入社1ヶ月~3か月辺りはこの壁にぶち当たり悩んだ事を今でもはっきりと覚えています。

当時は介護経験値も無ければ日に日に自信も少なくなり、ただただ与えられた現場に向かう!という姿勢でしたので、完全に受け身でした。今思えば不謹慎ですが出来たら呼ばないで欲しいなぁ、声を掛けないで欲しいなぁと逃げの考えも一時持っておりました。当然ケアもスムーズに出来る事は少なく苦痛の連続でした。
ただ幸いにも私が担当させて頂けたご利用者さんやご家族さんは本当に良い方ばかりで、先方さんから私の事を知ろうと色々と質問して頂ける為、私も答えなければとか月ぶりに前職から学生時代も含め色んな事を思い出す見直せる機会となりました。その辺りからでしょうか、視野が徐々に広くなり、統合過程の研修だけでなく体育大学時代に勉強した人体のメカニズムや、営業時代の間合いの取り方、会話の先を予測する方法など、今までの人生経験値が役に立つんだと分かると、一気に仕事が楽しくなりました。

その後も多くのご利用者さんやご家族とお会いして参りましたが、クレームの申し付けであっても、心のどこかではさぁどうお話していこうか?とワクワクしながらご訪問させて頂いております。

ユースタイルラボラトリーは本当に様々な経歴をお持ちの方が集まられています。
利用者さんも私達が体験していない経験値を持たれ、社会人経験者の皆さんも一度や二度は何かしらの社会人経験値を積み重ねておられるかと思います。
その貯めこんだ経験値を利用者さんとお互い共有出来れば、思いのほかルーティン作業になりがちな一般企業内の結構狭い職場環境と人間関係が続く職場より、直接的に生活環境に係る介護のお仕事では体験出来て人間的に成長が出来ると思います。

家族でもなく友人でもない他人が長時間同じ空間に存在し続ける、また睡眠時に近くに居続ける事は、実はとても凄い事なんでは?と感じます。自分に置き換えてみると、生活維持の為に仕方ないとは言え、自分の部屋に家族以外が存在していたら、中々のストレスに思えます。それを毎日実践されケアを行っておられるスタッフさんには、本当に頭が下がります。
正直な気持ちでは、私は入社時に自分が介護の仕事をしていると知人に言えませんでしたが、今は立場があるからではなく、介護職は自信と誇りを持てる職種であり、ユースタイルラボラトリーという会社を紹介出来ます。

現在は“重度訪問介護”の分野だけですが、様々な分野へ進出し、また要請も受けていると聞いております。介護を通して普通では交わる事のない方とお会い出来れば、更なる人間経験値を高められると思いますと、個人的には本当に楽しみで仕方ありません。私自身も出来る事を一歩ずつ行っていこうと思います。


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