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土屋人(旅ガラス)日記3~日米合作映画「37セカンズ/37 Seconds」に思うこと~

土屋人(旅ガラス)日記3~日米合作映画「37セカンズ/37 Seconds」に思うこと~

古本聡



つい先達て、2月7日に「37セカンズ」とい題名の映画が公開になった。
この映画のテーマは、「障害者の自立と性」。作品基本データは次の通り。

製作国:日本・アメリカ合作
原題:37セカンズ/37 Seconds
監督:HIKARI
配給:エレファント・ハウス
キャスト:佳山明、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、熊篠慶彦、萩原みのり、芋生悠、渋川清彦、宇野祥平、奥野瑛太、石橋静河、尾美としのり、板谷由夏
作品概要 :生まれた時から身体に障害を持ち、過保護な母の元で暮らす女性が、自立のために自分の道を切り開いていく。やがて彼女は、真の自立とは、母親の束縛から逃れて自由奔放に行動し、好き放題に生きることでもなく、ありのままの自分を受け入れて、地に足を付けて自分の人生を生きていくことだと気づく。

公式サイトはココ

少しだけあらすじを・・・。
『主人公は、生まれた時に37秒間呼吸が止まっていたことで脳性麻痺になり、現在は車いす生活を送る23歳の女性・貴田ユマ(佳山明)。
ユマはイラストが得意で、漫画家・ユーチューバーの友人、アヤカ(萩原みのり)のゴーストライターをしている。
母・恭子(神野三鈴)はユマを心配するあまり過保護になり、行動をすべて把握し、服装も髪型も母親が決める始末。

ユマの母親は、傍からは “障害を持つ娘を心配する、献身的に奉仕する良母”に見えるが、冷静に見れば、いわゆる“毒親”で、娘の世話が自分の生きがいになってしまい、子離れができていない。そんな母の行き過ぎた愛情がアダとなり、娘であるユマのあらゆるチャンスを奪ってしまっている。

ある日、自立への思いが強まるユマは、アヤカの担当編集者に自分の原稿を見せに行くが、「悪くはないが、男性経験がないのに、想像だけでは良い作品は作れない」と原稿を突き返されてしまう。少女漫画では勝負できないと思ったユマは、道端で拾った成人男性向け雑誌の編集部に漫画を持ち込む。しかし、編集長の藤本(板谷由夏)も同じような反応を示す。

自分の殻を破りたい、自分を認めてほしい、母の過干渉から逃れて自由に生きたいと願うユマは、驚きの行動に出る……。』

ストーリーの中で「性」の問題は、単に主人公が自己変革するきっかけの一つとして扱われているようだが、思うに、障害者の「性」という問題と「自立」の問題は、一般に考えられているよりも互いに深く強く絡み合っているようにも、私自身は感じている。その辺りについては、私の考えがまとまったら、新たにコラムを書こうと思う。

時間を見つけて、観に行こうと思うが、「ただの感動ポルノじゃなければいいのだが・・・。」、これが私の今の偽らざる思いだ。


【筆者プロフィール】
古本 聡(こもとさとし)
1957年生まれ 脳性麻痺による身体障害1種1級
旧ソ連で約10年間生活。内5年間を現地の障害児収容施設で過ごす。
18~24歳の間、障害者運動に加わり、障害者自立生活のサポート役としてボランティア、介助者の勧誘・コーディネートを行う。
大学卒業後通訳・翻訳会社を設立、2019年まで運営。
2016年からユースタイルカレッジの重度訪問介護従業者養成研修統合課程での実習/講話を主に担当。
妻、娘の三人家族。