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土屋人日記 Love&Trust

土屋人日記 Love&Trust

池田憲治




福祉の仕事は、人と深く関わることのできる仕事です。そんな福祉の仕事を始めて6年、仕事を通して考えさせられたことがあります。それは、「人を愛するということ」・「人を信じるということ」です。この2つは仕事においても大切だと思いますが、人生においてもとても大切なことではないかと思っています。たしかに仕事の成果として数字は目に見えて分かりますし、様々な判断材料の一つになることは間違いありません。しかし、その数字を生み出している根本的な想いなくして、本物の仕事はできないのではないかと考えています。大切なものは目に見えない、私はそう感じています。

「人を愛する」・「人を信じる」と聞くと、自分が誰かに対してするものだと考えがちですが、「人」には自分自身も含まれていると思っています。そしてまずは、自分を愛し、自分を信じることが全ての始まりではないでしょうか。

自分との付き合いは産まれてから現在に至り、皆さんが生きてきたすべての瞬間に自分は居たと思います。うれしい時も悲しい時も、どんな時にも自分は1番近くにいました。困難に立ち向かったこと、妥協して逃げてしまったこと、不本意ながらも大切な人を傷つけてしまったこと。人それぞれ本当にいろいろなことがあったことでしょう。そんな全てを知っている自分を愛することができないのに、信じることができないのに、他人を愛したり信じたりすることができるでしょうか。私はそうは思えないのです。 自分を愛するということと、自己中心的・自分勝手とはまったく違うことです。他人の迷惑や負担を考えずに、自分の都合のみを考えた振る舞いをすることは、自分を愛しているということにはなりません。とは言っても、「愛する」と聞くとハードルが高く感じたり、外国じみた言葉のように聞こえたりしてしまいます。なので、自分の好きなところも、まだまだだなと思うところも、すべてひっくるめて「認めてあげる」。と考えると少し親しみがわくかなと思います。ただ、自分の嫌いなところと向き合う作業は、嫌な時間になるでしょう。答えなんかまるで見えてこないし、自暴自棄のようなことになるかもしれません。でも、自分と向き合った時間こそが大切なことのように思えます。

「自信をもってプレーしてこい」。これは私が高校生の間、試合前にいつも監督に言われていた言葉です。今ならよくわかるのですが、あの頃は自信がなかった。つまり、自分らしくなかったなと思っています。でも、結果はある程度出ていました。サッカーの強豪校で2年生の頃からレギュラーで全国大会に出場。国体選手にも選ばれベスト8進出。それでも試合前には「自信を持て」と言われていました。よくインタビューで「あのチーム・選手に勝てて自信を持てました。」と言っているのを目にしますが、これは結果を信じているのであって、自分を信じているのではないと感じます。自分を信じればいいので、結果はどうでもいいのです。勝負は時の運といいますが、どんなに力の差があってもやってみないとどうなるか分かりません。それが結果となるわけですが、自信は勝敗とは関係がないのです。同じように誰かを信じることと、期待することは違うと思います。私の感覚では期待すると結果を求めてしまっています。ですので、結果を求めるのではなく、ただその人を信じる。それでいいのかなと思います。人生においてそう思える人が一人でも出来たら、嬉しいですね。

こうやって考えると、始まりはいつも自分だし、答えも自分の中にあるのではないかと思っています。言うは易く行うは難しではありますが、このコラムをきっかけに少しでも自分と向き合い、自分を大切にする時間を作ってくれたらなと思います。