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ノーマライゼーションの主観と現実~駅員の対応~

ノーマライゼーションの主観と現実~駅員の対応~

野呂一樹

先日の古本さんの記事「土屋人(旅ガラス)日記2~世界に誇る新幹線だが…~」を拝見して。

私は、静岡にも顔出しているため、今回の古本さんのお話はコラムとしてアップする前に古本さんご自身から伺っていた。
内容はぜひ古本さんの記事をご覧いただきたいと思う。

私自身、車で静岡駅まで古本さんをお迎えに上がり、静岡駅まで古本さんをお送りしている。このお送りしたあとに今回の事件は起こったのだが・・・

お迎えに上がる際は、改札前で待っており、ホームからエレベーターで降りてきた古本さんを迎える。改札でもなにもなく古本さんが首からさげている名札入れにいれている切符を駅員が預かり、改札前の私のところまでやってくる。

お送りする際は、駅のロータリーで古本さんをお見送りするだけで、改札にまで行かない。

とても失礼な表現ではあるが、介助者を私とした場合、古本さんに対して全く何もしていない、古本さん一人で静岡駅までやってきて、静岡駅からご帰宅される。

初めて静岡駅までのお迎え・お見送りを任されたとき、静岡駅では上記の対応であったため「ノーマライゼーションは知らないうちに進んでいるもんだなぁ」と漠然と思った記憶があり、そして古本さんが障害当事者であり、しかも電車に乗るということに配慮が必要ということについて頭の中から消去していた。

「JRにまかせて大丈夫」という認識にしたからだ。

しかし、このような事件が起こってしまっていた。

この話を古本さんから伺ったとき、いろいろとショックであった。

自分がそのような判断をしてしまっていたこと、
駅員がまだそのような対応をしていること、
こんな身近でそのようなことが起こってしまったこと、
自分の目が離れたあとにこの事件が起こったこと、

そして、
自分の主観と現実とがとてつもなく違ったこと。

この話を聞いたあと、古本さんに「ショックです~」という言葉を伝えるまでに、とても恥ずかしく感じ言葉がなかなか出なかった。

古本さんは「まだまだいろいろあるよ~」とおっしゃっていた。
たぶん、私なんかより経験豊富な古本さんは、今回のこと以外にもたくさんの事件を目の当たりにしているだと感じた「いろいろあるよ~」の言葉の重みがあった。

自分たちではわからない、気づいていないなかで当事者のみなさんはまだまだ戦っているという現実は、常に頭に入れておきたいと強く感じたことだった。

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