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コロナパニック~子供たちのお留守番~

コロナパニック~子供たちのお留守番~

佐藤健輔


「さあ、これはどうしたものか……」
「私も仕事休めないんだけど、お父さんもっと休めないよね?」
「今は休めないなぁ、保育園と幼稚園がお休みにならないだけまだマシか?」
「そうだよねぇ、とりあえず長女に頑張ってもらおうか……」
「そうだなぁ、地縛少年花子君で釣ろう……全巻まとめて買ってくる」
「あいあい、いってらー」

 安倍政権の打ち出した全国小中高の学校を緊急でお休みにするというニュースは我が家にも激震をもたらした。具体的にはお留守番どうする? だ。

 このコロナウイルス対策が発表された2月27日、困り果てたご家庭は本当に多いと思う。
 それぞれのご家庭に事情があるので子供たちの居場所確保が大変だ。

 我が家もその例に漏れず、小学生の娘と息子をどうするか頭を悩ませる。
 私と妻の両親は宮城にいるので来てもらえる距離ではない。
 妻も仕事のシフトが出ており急に穴をあける訳にはいかない。
 むろん私も軽々にお休みしますとは言えない。

 ……手詰まりじゃないかこれ?

 緊急夫婦会議である。
 問答無用、たった3日しかない準備期間で3月いっぱい子供たちをどうするか結論を出さないといけないのだ。夜中子供たちが寝静まった後二人で頭を悩ませた。

「とりあえず一番下の二人のお迎えは私がいけるから大丈夫」
「私も支援が始まるまで時間があるときはご飯の作り置きとかできる。食材買い足さないとなぁ……」

 午前零時過ぎ、何とかお留守番中のご飯などの目処がついた瞬間である。
 しかしほっとしたのもつかの間、別の問題も噴出した。

「何させる?」

 そう、自宅でお留守番の際最も困る問題である。
 幸い、私自身がゲーム好きなこともありミニスーファミやプレイステーション、ニンテンドーSWITCHなどのゲームを最大限解禁することはできた。が……しかし。

「長女全部クリアしちゃってるわよ……しかもお父さんがやりこみの面白さなんて訳の分からない事吹き込んだせいで最近画面すら開かないし」
「くぉ……さすが、じゃなかったあの娘何してんだ」
「何してんだじゃないわよ……新しいゲーム買うしかないわね」
「ううう、できるだけ難しいものを選ぼう。バイオハザードとか」
「私あのゲーム嫌い、怖いし。もっと健全なのないの? ぷよぷよとかテトリスとか」
「パズル系はもうやりつくしたって最近見向きもしないよ」

 私の娘だけあってゲームの攻略スピードが速い速い。攻略サイトも全く見ないでサクサククリアしてしまうのだ。とても一ヵ月持つとは思えない。

「じゃあ、本買いあさる?」
「……持つと思う? 一ヵ月」
「持たないと思う」
「ただでさえ自宅にいるより外で遊ぶ子なのに……」

 一時的に、それこそ雨の日以外は基本的に外で遊びに行く子供たちなので自宅でやらせることが実はあるようでないのだ。宿題や買ってきたドリルを一日中、監督する者がいない状態でやらせるのも滑稽である。

「うーん、いっそネット解禁しちゃう?」
「それはちょっとなぁ……妥当なところで毎週DVDレンタルにしない?」
「……それしかないわねぇ」

 子供たちのアニメや映画見放題解禁の瞬間であった。
 翌日娘たちが喝采を挙げてみたかったアニメリストを嬉々として作るのを私たち両親はほっとしたやらこれはどうなんだろうと複雑な心境で見守ったのである。

 で、実際本日(このコラム執筆時は3月4日です)どうなのかというと……。

「お父さん! このアニメ面白いよね!!」
「ああ、転スラ……お父さんも見るからね。帰ってきたら一緒に見よ!」
「じゃあ早く帰ってきてね~」
「明日の昼くらいかな……多分」

 どうにもならなく長女にすべてを任せた佐藤家でした。
 ありがとう娘!!


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