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介護のお仕事から学んだこと 正解は無い

介護のお仕事から学んだこと 正解は無い

津田 嶺一



4年前、私は介護の世界に足を踏み入れました。当時を振り返ってみれば、声掛けをとある利用者に拒否される事も多くあり、四苦八苦していました。
どうすればいいのだろうと悩んでいた私に、声掛けが丁寧すぎるから利用者も身構えてしまうんじゃないかとアドバイスをしてくれた方がいました。それならと熊本弁で話しかけると、すんなりと応じてくれることが増えただけでなく、利用者との距離も近くなったように感じました。言葉一つでここまで違うのかと当時の私はとても驚いたことを覚えています。

昨年から重度訪問介護を始めて、さらに強く感じるようになったのは一口に介護といっても、正解は無いということです。各利用者は年齢、性別、家族の有無、住環境など様々であり、性格もこだわりも身体状況も違います。それはつまり必要な介護の種類もやり方も違うということです。一方の利用者の好むやり方を他方の利用者は望まない場合もあります。同じ利用者でも、体調によっては昨日と同じ介護を必要としない場合もあります。介護者はそれぞれの利用者を尊重し、コミュニケーションを通してその人に合った介護方法も見つけ実践していかねばなりません。

この事は実生活でも同じです。介護という形をしていなくても、私たちは家族や友人、職場の仲間といった人と関わりながら生きています。大切にしているものも、求めるものも人それぞれです。その人自身や考えなどを尊重するということを改めて気付かせてくれるのも、介護のお仕事をしているからだと思います。


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