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新型コロナウイルスと私たち  現在の危機的状況を乗り越えられる体力が果たして介護業界にあるのか

新型コロナウイルスと私たち  現在の危機的状況を乗り越えられる体力が果たして介護業界にあるのか

佐々木直巳



アメリカ、ヨーロッパの感染拡大は既に医療崩壊を起こしている。都内デイサービスでは自粛も増えてきた。新規利用者の利用も制限されているらしい。
私が勤務する栃木県でも先日、病院内での医師の感染が報道されたり、複合施設での感染者報告を聞くようになった。実際に、県内ご利用者様からは感染が怖いとの理由により契約や研修の延期が出てきている。利用者様から聞いた話では、知り合いの方が利用されている施設(やはり都内らしいが)では職員が出勤停止になったあるいは施設関係者以外の出入り禁止となり新規相談も施設見学もできなくなったとか。このような環境下、新規事業所を運営する中においては、開拓はもとより、職員の採用と現場への安定的な人的配置はとても重要なことだと感じる。しかし世間の報道は常に【医療従事者への感謝】として医師看護師ばかりが注目され、政府もそこに対しては様々に配慮した方針を打ち出しているが、残念ながら、私たち介護業界への直接的な国策や配慮はあまり多くは聞こえてこない。現場においては従業員一人一人の、感染防止への様々な負担も増え、日々感染との恐怖と闘いながら「3密」な支援を行っているにもかかわらずだ。

先月末、ご利用者様がサービス提供を受けている介護事業所の一つが急に事業撤退を決めたらしい。原因はスタッフのストレスとの事だが、このタイミングでの急な事態の背景にはコロナウイルス要因もあるのではないかと思ってしまう。ご利用者様からは「急で申し訳ないが、4月から土屋で水曜夜勤を複数名介助で、増回対応してくれないか」と相談を受けた。直接の理由はやはり聞けなかったがその経営者は出身地に帰るそうだ。事業をなんの前触れもなく急にたたんでしまうと、利用者に精神的に、大きな不安を与える。私たちの支援先はある意味、医療現場であるが、こんなにも簡単に手仕舞いするのか。

コロナウイルス感染拡大の危機はリーマンショック以上の経済危機とも言われている。現在の危機的状況を乗り越えられる体力が果たして介護業界にあるのか、対岸の火事ではない。

もちろん、悲観的な思いだけではない。リーマンショック時同様に介護職員の増加機運も見えてきている。旅行、飲食業界をはじめ、小売、製造業など様々な業種の休業で収入が減った人材が、職を求めて4月の統合課程を受講され、重訪資格を取得後は転職を検討するといった方々も散見され始めてきている。
このタイミングで人材確保し、事業所の数を増やしている当社の姿勢は、「25年問題(障害者も高齢化が進む事)」も見据えた事業規模拡大のチャンスと確信する。

緊急事態宣言の今は限られた行動範囲ではあるが、出来るところからコツコツと。「3密」は当分の間、避けなければならない現状であるが、セールス部門として各事業所への架電FAX 営業のフォロー、ZOOMなどテレワークの活用も怠らず、来るべき時にしっかり成果が出せるように踏ん張っていきたい。


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