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新型コロナウィルスと私たち  知的障害の利用者様について考える

新型コロナウィルスと私たち  知的障害の利用者様について考える

野呂一樹



先日、実家の隣町でコロナ陽性者が出た。その陽性者は、東京から帰ってきた家族が感染源となり、家族全員が今は入院されている。そこの家は、今は嫌がらせか窃盗目的か不明だが落書きや投石され、見るも無残な様子になっているそうで、知事が注意をしていた。
私自身も仕事で、また、それだけではなく家族にも新型コロナウィルスを持ち込ませないよう注意している。家族も同じことにならないために。

さて、先日担当者会議が行われた。新型コロナウィルスが猛威を振るっている時期ではあるが、どうしてもweb上や延期等ができないとのことで、行政職員・相談員・家族・他事業所含め10人ぐらいで会議が開催された。もちろん、常に窓を開け、入室時に検温、マスク着用、人と人との間をとり、1時間限定という形で行われた。

ここの利用者様は、知的障害で家族と離れヘルパーと一人暮らしをしている。支援が始まり数か月が経過したケースである。
通常の担当者会議としては普段より速足で進み、終盤hやはり新型コロナウィルスの話題になった。
ヘルパー側に陽性者が出た場合は、そこの事業所内でのヘルパーのやりくり、それでも難しい場合は事業所間での協力で乗り越えようということになった。

しかし、利用者が陽性になった場合はどうするのか。

ご家族側から強めに行政職員に確認をしているが、答えはまだそこの自治体は決まっておらず。回答を避けていた。事業所側でもケースバイケースであるということで明言は避けていた。もちろん私も同様であった。

今回は、知的障害の利用者であり、支援もまだ始まってそこまで時間がたっていない、という状況。またご両親は健在であるが、高齢であり新型コロナウィルスに関してとてもナーバスになっている。
なにより、支援が落ち着き始めご本人も一人暮らしになれてきて、家族のことも思い出さなくなってきた中で、陽性になったためにヘルパーの支援ができなくなり、家族に再度支援を依頼すると、ここまで積み上げてきた数か月が全く無意味になり、また新たに支援を作り積み上げないといけなくなる。
隔離入院されたら、今度は入院先で知的障害である利用者は生活できるのか、看護師等のみなさんはただでさえ大変な状況である中で対応できるのか。という問題がでてくる。

知的障害の利用者の重度訪問介護は、積み重ねだと思っている。
答えがない・答えを教えていただけない・答えを知らない支援でありその分経験を積み上げ、そのデータをもとに支援をおこなうものだということを、ここまで何人も知的障害の利用者様と関わってきて出した私の答えの一つである。
その答え自体を、根っこから覆されるこの状況に関して、ミクロな現場面でとても大変な状況だと常に考え、ベストではなくてもベターな答えを探している。

そのような最悪の状況にならないためにも、まず利用者当人を陽性にさせない行動が必要である。ヘルパー側が陽性にならなければ、利用者にうつす可能性は低くなる。
このために必要な行動、手洗い・うがい・換気、三密に関わらない等を徹底していかないといけない。それが、今の自分が積み重ねてきた経験や仕事、そして家族を守ることにつながると考えている。