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新型コロナウィルスと私たち  One for all,All for one

新型コロナウィルスと私たち  One for all,All for one

五十嵐憲幸



2020年4月16日、それまで1都6府県に対してのみであった緊急事態宣言が全国に拡大された。
初めからそうすればよかったのに…などとの世間の声もあるが、そんなことよりやはり深刻さが増しているということだ。
凄まじい速度で感染が拡がり空恐ろしい。

身近なところで言うなら地元であり現在の私の拠点である福島県郡山市においてもつい先日他事業所の訪問入浴スタッフに陽性の検査結果が見られ、その事業所は休業を余儀なくされた。
事業所が稼働しない、それはつまり利用者に対する支援がおこなえなくなることでありそのまま引き継ぐ事業所がなければご家族対応もしくは我慢していただくしかなくなる。
通常支援が困難になれば入院という選択もあったりするが、このような状況においては相当難しいであろうし逆に感染リスクが高まるはずだ。
そのスタッフの行動云々、事業所の管理云々ではなく、誰にでも感染の可能性がありその魔の手はあらゆるところに潜んでいる。
マスクをしていても隙間から侵入するというし、目からもしかり。手で顔を触ってはいけないというがそれも100%できるかと言われると…なんともいえない。
中国等の映像で見られたような防護服を着て行動しない限り完全にシャットアウトすることは無理だろう。

しかしマスクの着用をはじめとしてまめな手洗いや洗顔等できることはやる必要があるし、完全ではないにしても実施することによって感染の確率を下げることはできる。
そして何より不要不急の外出を避けること、外出やむなしの場合も三密を避けることだ。
仕事についても言えるのだが、できるかできないかはともかくやるかやらないかはやる気の問題であり意識の問題である。
ここで意識を高めずにどこで高める必要があるのかと思う。

ちなみにこんな折にも仕事上必要があって県外に赴くのだが、緊急事態宣言が1都6府県だけであった数週間前、東北自動車道下り線で明らかに平常時より多くの関東ナンバー車両を見た。
もちろん私も「県またぎ」しているので他人のことを言えたものではないのだが、それにしても不要不急とは思えない方々がパーキングで休憩しているのを見かけたときはどうかと思った。

とにもかくにも意識の低さが招く事態が場合によっては自身の死かもしれないし、場合によっては殺人にもなりかねない。
そして「殺人にもなりかねない」ということについてもっとも近いところにいる業種の一つが介護職かもしれない。
幸いにして東北六県のうちのひとつ岩手県は奇跡とも言える感染者数0。しかし他の5県においては相当数の感染者が出ている。

青森県ではグループホームにて、宮城県では保育園や英会話スクールで、福島県においては郵便局と工場でそれぞれクラスターが発生している。
現在の感染者数も「感染していることがわかっている」人数なだけであって潜在的な感染者数はいったい何人になっているのか…
山形県知事は数日前の会見で「来県者全員の体温検査を県境で5月連休明けまで実施する」との方針を語った。
一部山形の利用者様宅へは人員の関係から福島スタッフが支援に入っており若干の不安が頭をよぎったが「37.5℃以上の通行者に助言等」とのことで、そもそも支援には入れないわけであってそういう意味では非常に納得できた。

まもなくゴールデンウィークを迎えるが、閑散としたあり得ないような状況の各地であることを願うしコロナ疎開などせず人との接触を避けてほしい。
ラグビーの精神としてOne for all,All for oneという言葉があるが、ラグビー界におけるこの言葉の意味は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」ではなく「一人はみんなのために、みんなは一つのこと(目的)のために」であることをご存知だろうか。
そしてラグビーで言うところの目的とは「勝利」であり、今まさに世界はウイルスとの戦いにおいて勝利を得るために一丸となって頑張っている。
土屋訪問介護事業所もOne for all,All for oneで何かできることがあれば社会に貢献を、そして新型コロナウイルスとの戦いに勝利できればと思う。


※五十嵐憲幸プロフィールはこちらこちら