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新型コロナウイルスと私たち  しかし気持ちや志だけでは限界がある

新型コロナウイルスと私たち  しかし気持ちや志だけでは限界がある

増元謙二



4月に名古屋から東京に異動となった。
東京に入ったその日、緊急事態宣言の発表があった。

見えないウィルスを気にかけながら、それでも移動して、人と会わなければならない。
まだまだデジタルでは替えがきかない、それが訪問介護の現実だ。

正直、不安でしかない。

普段よりは人通りが減ったとはいっても、東京はあいかわらず人が多い。
そもそもどんなに気を付けようと、介護は至近距離で接触しないとできない。

それでも、そこに必要な人がいる限り、誰かが行って支援をしなければならない。
そして今日も多くの仲間たちが、現場に駆けつけている。

われわれの支援の対象者はすでに基礎疾患があったり、呼吸器をつけている方もいる。
コロナウィルスにかかれば、重症化し命にかかわる可能性が高いだろう。
うつるわけにいかないし、うつすわけにいかない。

でも現時点でできることは限られている。マスクに、消毒だ。それでさえ底をつきかけている。
1月中頃ぐらいだったろうか、新型インフルエンザウィルスがはやった時には全国の施設でマスクや消毒、使い捨て手袋、ガウンが不足して大変だったよ、みたいなことを同僚と話していたのを思い出した。
その時はまだ多少ストックはあるし、期末でありコストを下げたいという思いから購入を見送ったのだが、今となっては大きな判断ミスだった。
削るべき部分とそうでない部分を見直し、コストを度外視してでも感染予防対策には注力すべきだ。

危険を顧みずに支援に入るみなさんには本当に頭がさがる。しかし気持ちや志だけでは限界がある。
具体的で有効な手立てが限られる中、それでも少しでも安全に支援を継続していくためにできることはないか。
一人一人が無用な外出や人込みを避け気を付けつつ、事業所としても、そして行政サイドでも、厳しいのは重々であるが、そのような奇特な行いに報いる施策を、予防ともし罹患してしまった時の対応も含め、検討をしていってもらいたい。

また、当面のわたしのミッションは長野県に事業所を開設することであるが、こちらもコロナウィルスの影響で難航している。
不特定多数の人が出入りするから、緊急事態宣言が出ているからと受け入れを拒否したり延期する物件がでており、事業所の場所が決まらない。
しかしすでに何人かの方から利用の希望が届いている。他事業所からも医療的ケアの資格取得が困難なためぜひ来てほしいとの話もある。
なんとか早期に立ち上げられるよう努力していきたいと思う。

この事態がいっこくも早く収束し、人々が再び自由に、安全に、安心してつどえる世界がくることを願っています。