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新生活我が家の場合~非常事態宣言下で~

新生活我が家の場合~非常事態宣言下で~

佐藤健輔


 新型コロナウイルスが猛威を振るう中。
 皆様いかがお過ごしでしょうか?

 日々粛々と家にこもる日々、在宅でのテレワーク、余暇の外出制限などなどなど……。
 いい加減ストレスも溜まろうかというものかと思います。

 我が家もそんな例に漏れず……「ちょっと! そのプリンあたしの!!」お通夜のような……「はーあ!? 名前書いてなかったじゃん! 僕一個も食べてないんだよ!!」静けさが……「私2つ食べたー」「「ちょ! 犯人お前か!!」」

 訂正します。ええ、訂正します。

 嵐です、つい先日発生した今年一番の台風よりも早く我が家に台風が3つ(長女、長男、次女)到来しています。

 三密を避けるために公園などは人が少ない時間帯などを狙って遊ばせたり、禁じ手であるゲーム最大限開放を駆使してみたり、書店でドリルを買ってやらせてみたり……考えられる手を講じてきましたがかなり無理が来ていました。

「一パック3つ入を2つ買ってあるんだからまだあるでしょう!? そっちを食べなさい!」

 流石に喧嘩になりそうなので父親として仲裁に入る。(長女、頼むから中学生にもなってプリン一つで半べそかかないで!?)

「え!? 3つしかなかったよ!!」
「そんなわけ無いでしょう。ほら、冷蔵庫に……」

 プシュッと小気味いい音を立てて冷蔵庫の扉が開かれるとプリンが……プリンが……ない。

「ほらね?」
「お母さん食べないしなぁ……ん?」

 ふと、床を見てみれば小さいスプーンが転がっている。
 黄色と焦げ茶の物体がこびりついたスプーンが……。

「あだぁ!」

……そういえば末の息子(二歳未満)はどこに行った?

「あーーー!! お父さん! お布団部屋で次郎(仮)がプリンめちゃくちゃにしてるぅぅ!!」

「届くようになったんだなぁ……置き場所変えなきゃ」

 このように、偶になら微笑ましい家族の団らんもこうも毎日続くとなると困ってきてしまう。
 もちろんコミュニケーションが取れる機会は増えて良いこともあるのだが、流石にダレてきてしまっていた。

 どうにかして打開を図ろうと私自身もインターネットを駆使して情報を集め、自宅で飽きさせない上ストレスの緩和が見込める何かを求めつづける。

 しかし、映画も軒並み撮影中止や公開延期、大河ドラマですらストック撮影分が尽きる、子どもたちの好きなアニメも再放送や総集編が当たり前になりつつあった。
 結局、人間することがないと食べる方に思考が向くのか食費などは格段に増加し、今月はとうとう六桁に突入してしまう。

 そんな中、娘があることを始めた。

『ストレス貯金』

 きっかけは家に巣ごもり始めて二週間で娘が二千円稼いだことから始まる。
 そもそも我が家はお手伝いした分お小遣いがもらえる。
 そのシステムはこの巣ごもり開始以降も継続しており、私や妻が仕事で家を空けるときに末の息子のお世話もしてくれているので稼ぎ時になっていた。

それにしてもお手伝いに積極的だったのでふと聞いてみたら『ストレス貯金』を始めたとの話である。

「何買うつもりだ? お父さんに白状すると良いことがあるぞ」
「え? 特に買う予定はないけど? 地縛少年花子くん買ってもらったし」

 あっけらかんと、いつの間にやら購入していた貯金箱をじゃかじゃか振って私に答える娘。
 じゃあ何を目的にためているのかと気になる所……聞いてもいいものかと思案したのだが、娘はあっさりと回答を私に告げたのだ。

「コロナウイルスの自粛が終わったら、これで豪遊するのー!!」

 目をキラッキラさせて満面の笑みで。

「おとーさんがよくやるストレス解消法! 美味しいもの食べて遊ぶ!! その活動資金だよ」
「それを言うなら軍資金な……そんなこと考えてたのか。ちなみに目標金額は?」
「諭吉さん!!」
「子供らしく一万円と言え」
「天は人の上に人を作らず?」
「そこは確信を持って!?」

 まだまだ終わりが見えない世の情勢の中、我が家の頼れる(?)長女は強かにいつかたどり着く終息後、もしくは共存後の楽しみを作りながら日々を過ごしている。

 このコラムを執筆させていただいている現在も、学校の休校やテレワークに切り替えたりで大変な苦労をされている読者様も多いでしょう。

 人との接触を避け、ソーシャルディスタンスをと言われながらも利用者様を支援するスタッフの皆様も見えぬ感染リスクを必死で下げている努力と労力は並々ならぬ心労があるでしょう。

 また、介助を必要としながらも感染を懸念しやむを得ずヘルパーの出入りを避けて不便を強いられている利用者の皆様も疲弊されているかと思います。

 共存できるのか、薬の開発は? 日々の生活費は? 上げていけばキリが無いほどの不安材料の中。
 「新しい生活様式」として順応を余儀なくされ、前に進む準備と周知が進んでいます。
 いつか環境は依然と形は変われども、変わりない皆様の笑顔が戻れることを祈りつつ今回は筆を置こうと思います。

 あと長女、今数えている小銭な? 残念ながら計算間違ってるぞ……。  

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