城谷平

ブックレビュー

戦争は女の顔をしていない  城谷平

ジャンルにこだわらずいい本、いい音楽、映画などは紹介させていただきたいと思っています。「戦争は女の顔をしていない」の女性作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんは第二次世界大戦に参加した延べ500人もの女性を取材し丹念に彼女たちの声を聞いた。30年も前に書かれた本だが...
コラム

でこぼこみちを歩く   ~ 戦争はまだそこらにもある ~    城谷平

先に「戦争は女の顔をしていない」という本の紹介をさせていただいたけど、一種のきっかけを感じたので、自分なりに知っている戦争のことをいくつか書いておきたいと思います。自分のことを棚に上げて言うけど、たかが70年前のことなのに日本人って“物忘れがいい”と...
コラム

でこぼこ道を歩く~忘れられない頼まれごと「助けてよ」~

アタマに残ってて忘れられない言葉がある。  「助けてよ。言ってやってよ、城谷さん」。映像が音付きでよみがえる。  自慢げに聞こえるでしょうが、自慢の部分は少しだけ。この言葉を頂いたのは手技が覚束ない素人丸出しのころで...
コラム

でこぼこ道を歩く~ポストコロナを考えてみた~

まだ終わっていないし、個人的には数年かかるんじゃないかとも思っている。  3密禁止なんて言ってるけど、もともと他人との断絶~分断が進んでいたところに加え、新型コロナだ。感染の恐怖心は簡単になくなるものではないし、精神にトラウマが残らないわけがない...
コラム

でこぼこ道を歩く~患者さんの背をさする…少しでも楽に眠れるよう念じながら~

長く記憶に残る情景がある。母親の情景といってもよい。  訪問介護やってて僕個人かもしれないが、大きな一つに“さする”という行為がある。テクニックというものではないけど、障害があり言葉が不自由だったりする患者さんとの意思疎通には...
コラム

でこぼこ道を歩く~スーパーに並ぶ人々を見て~

二月末の朝、神田川向こうのスーパーにおかずを買いに行くと、半分想像はついていたが、やっぱり意外な光景があった。スーパーの隣はドラッグストアでこちらはまだ開店時間には数分の間がある。100人はいなさそうだが、かなりの人数が並んでいる。聞いていた通り...
コラム

でこぼこ道を歩く~津久井やまゆり園事件を考えてみた~

相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、利用者ら19人を殺害し、26人を負傷させたとして殺人罪などに問われた元同園職員、植松聖(さとし)被告(30)に対して、横浜地裁(青沼潔裁判長)の裁判員裁判は16日、求刑通り死刑を言い渡した...
コラム

でこぼこ道を歩く~猫は介護に猫の手を貸してくれるわけではないけれど…~

ぼくがまだ現場の場数がすくなく、見学のような形であるお宅を訪ねたことがあった。そこは僕の地元の高田馬場からは遠いのが大きなネックだった。馬場で電車に乗って二か所で乗り換え、電車に乗る時間だけでほぼ1時間ちょい、さらにバスで20分くらい...
コラム

でこぼこ道を歩く~介護顔~

“介護顔(かいごがお)”とはなんぞや?  この言葉を思い出すと、鏡に映る自分の顔を見たくなる。おれって介護顔かも?勿論、どんな辞書を引いても出てくる言葉ではない。初めて聞いたのは、初任者研修を受けたとき、介護士をされているというベテラン女性の先生からだった...
コラム

でこぼこ道を歩く~孤独死はわるいことか?~

「いい加減、高齢者が自宅で一人で亡くなるのを孤独死なんて言い方するのみんなで止めようよ、急死でいいじゃん昔はそう呼んでたんだし。人の人生の終わり方を勝手に孤独って呼ぶのは失礼だと、葬儀屋のおじちゃんは強く思うんだ」  ツィッターの書き込みがミクシーで紹介されたものだけど ...
コラム

映画レビュー「最強のふたり」

いつか見ようと思っていて見ていなかった映画「最強のふたり」(2011年 フランス映画)。実は違う映画が頭にあったのですが、TSUTAYAの棚をめぐってるうちに、文字通り巡り合ってしまった。  フランスの歴代興行収入、「アメリ」を抜いて歴代一位なんてこと聞かされると ...
コラム

でこぼこ道を歩く~僕は今思うと、典型的な介護離職者だった~

大家のことを書いていて思い出した。僕は今思うと、典型的な介護離職者だったのだ。物事は順番通りにおこるものなのか、90年代の末頃、大家の病気はそんなに進んでいなくて、まだ元気があった。他人事みたいな、あほみたいな書き方だが、あわただしく過ぎたその数年 ...
コラム

でこぼこ道を歩く~呼応する言葉~

介護の仕事をやってる人なら、呼応というのか、感応というのか。響き、感じることが確かにあるはず。  令和新選組の山本太郎さんのコメント。「今あなたが苦しんでいるのはあなたの責任ではありません」。 「あなたが苦しんでいる理由」として代表的には昨年十月から10% ...
コラム

でこぼこ道を歩く~大家とのなれそめ~

30年も店子として付き合った大家が78歳で亡くなったのが一昨年末、あれからもう1年と少しがたった。早いものだ。血のつながりもなく何となくいわば流れで、付き合って“しまった”、というのが正しい気がする。  巻き込まれ型の物語というストーリー形態があるけど ...
コラム

でこぼこ道を歩く~団地の連弾~

昨年12月中旬、大江戸線の光が丘というところの現場であるアパートに行った。脊椎の損傷で体が不自由な男性は、一人暮らしで体が大きく優しそうな印象。 なんだか音楽好きで明るい。ジャンルが多岐にわたるCDがかなりあって、60歳代初めのお年頃にしては近頃のアイドル歌手も聞かれるらしい ...
コラム

でこぼこ道を歩く~静かな幸福~

僕が住んでる西早稲田からは三ノ輪まで早稲田の都電が走っている。東京ではここと世田谷線のみが生き残っている路面電車。最寄りは面影橋駅、大昔フォークソングとしてうたわれたこともあるし、“同棲(どうせい。死語?)”という言葉を流行らせた神田川の舞台もすぐそこ...