土屋訪問介護事業所オンライン学習会#1:コロナクライシスの生存戦略~うちなる優生思想を超えて~

土屋訪問介護事業所オンライン学習会
#1 コロナクライシスの生存戦略
~うちなる優生思想を超えて~
日時:2020年6月27日(土)10時~12時
場所:[Stay at Home] オンラインで開催致します。
参加費:無料
ゲスト:安積遊歩さん、古本聡さん
【詳細】

土屋訪問介護事業所オンライン学習会#1:コロナクライシスの生存戦略~うちなる優生思想を超えて~

今、新型コロナウィルス感染症が世界を揺るがしている。コロナ以前とコロナ以降では、世界は大きく変わるだろう。私たちはこの先、どのように生きていくのか、そしてどのように生きるべきなのか。コロナに潜む「優生思想」に着目し、三人の識者が世界の現状に鋭く切り込む。

日時:2020年6月27日(土)10時~12時
場所:Stay at Home オンラインで開催いたします。
参加費:無料

おかげさまで170名を超える方々にご参加いただきました。
当日の録画は後日YouTube「土屋ちゃんねる」にて公開予定です。
次回は、7月18日(土) #2 不安な時代でも私らしく生きていく 〜重度訪問介護でつながった女性たちの優しく、強く、まっすぐな日々〜 です。
皆様是非ご参加ください。



【お申し込み方法】

ページ下部の申込フォームにてお申込み頂けます。
インターネット環境がある場所でしたら、PC、スマホ問わずにどこからでも参加いただけます。
(スマホからご参加の場合は事前にZOOMアプリのダウンロードが必要となります)
お申込いただいたメールアドレス宛に当日までにURLをお送りいたします。




【プログラム】

1 開会
2 「コロナウィルス蔓延は自然災害か~政治的トリアージを疑う~」古本聡
3 「今こそ、女性に力を~戦争のない平和な社会を目指して~」安積遊歩
4 「競争原理でなく、共生原理を~優生思想と依存症~」高浜敏之
5 パネルディスカッション
6 質疑応答


①「コロナウィルス蔓延は自然災害か~政治的トリアージを疑う~」古本聡

今、世界中で命の選別、すなわち「トリアージ」が行われている。生存する可能性のより高い者が優先されることで、必然的に高齢者への治療が断念され、来たるべき政治的トリアージの前哨戦となっているかのようである。
かつ、各国のCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)への取り組み方を見ても、そこに政治的思惑を感じずにはいられない。例えば、中国はにわかには信じがたいほどのスピードで終息を図り、一方でアメリカやイタリア、フランスはカオス的感染状況の発生を許してしまった。ロシアは、一時は感染拡大阻止に成功したと思われたものの、EUからのウィルス逆輸入により第二波、第三波に苦戦している。いずれの国も、ウィルスによる生物兵器戦を想定し、防御対策も可能であった国々である。こうまで大きな差が現れたのは、そこに何らかの政治的思惑、つまりポストコロナを睨んだ、行き詰った経済の立て直しなどの策略があるのではとも思えてくる。いうなれば、このコロナ禍を乗り切る中で、さまざまな実験が行われているのではないかということだ。それにより、今後、世界的に超高齢化社会を迎える中で、政治的にトリアージがしやすくなるのは明白である。
そしてこのことは、私たちが担う介護現場で進行するALS患者の尊厳死問題、精神障碍者収容問題とも無関係ではない。なぜなら、トリアージの本質に潜むのは、まぎれもない「優生思想」だからである。弱者を切り捨て、強者を生かす。世界は、そして私たちの日本は、今後、どの方向に進んでいこうとしているのだろうか。


②「今こそ、女性に力を~戦争のない平和な社会を目指して~」安積遊歩

かつて、旧帝国陸軍731部隊は細菌兵器の開発を目的に生体実験を行った。コロナ禍の今、その生体実験が日本人すべてに行われている気がしてならない。
当時、実験台にされた人たちは「丸太」と呼ばれ、チフス菌やペスト菌に感染させられた。今や消費者が「丸太」となり、経済の実験台とされているかのようである。ワクチンや関連薬品の販売量を過大にしていこうという動きがあり、資本主義的経済の枠組みにどっぷりと浸かった人々は失業を恐れ、政府や大企業のいうがままとなっている。もはや「経済の奴隷」といっても過言ではない。
このような状況から逃れる活路を、私たちはいかにして見出せるのか。それに対する答えが、「女性の力」ではないだろうか。
いまや女性の活躍がますます活発に、そして大きな効果をもたらすものとなってきている。例えばスーダンでは、ようやく制定にこぎつけたFGM(女性器切除)禁止法を大統領が握り潰すという、決して許すことのできないことが起こったが、それに敢然と立ち向かった女性たちのパワーが大統領を失脚に追い込んだ。また、ニュージーランドのアーダーン首相の対コロナ対策の優秀さは周知のとおりだが、首長を女性が担う国は絶賛されるべき成果を上げている。
そこにあるのは女性の力の強さである。そして、女性たちの力は対優生思想にも大いに有効である。新型コロナウィルス対策で顕著になったことが、命の選別にみられる優生思想であることは間違いない。常に下位に置かれてきた女性たちこそが、この優生思想を打ち破る大もとになるだろう。総じれば、女性が力をもつことで戦争がなくなり、平和になると確信するのである。


③「競争原理でなく、共生原理を~優生思想と依存症~」高浜敏之

今、土屋訪問介護事業所に応募する人が増えてきている。コロナ禍の影響ばかりとも思われない。競争社会への懐疑が、水面下で人を動かしているのではないだろうか。
競争社会においては、強者が弱者を支配する。この競争社会を内面化したものが、優生思想である。そして、優生思想という価値観は依存症を生み出す。
すべての依存の根源は緊張緩和への欲求といえるが、緊張を生み出すのは戦いや競争である。そのような緊張から逃れるために、人は何かに依存する。競争社会と優生思想、依存症の負のループがここにみられる。
これを打破するにはどうすればよいのか。我々が、競争社会の一員である一企業である以上、過剰競争社会を止めることは不可能である。しかし、中高年層の方々に仕事を提示することで、打開への道筋をつけられるのではないだろうか。障害者の方々と関わることで、働くということと競争が全く関係のないことだと知らしめることができるのではないか。実際、弊社で働くことで、企業戦士の価値観が変わっていくことを実感している。ここにあるのは、一つの開放感である。それは、障害をもった人たちが彼らの職場に子供を連れてくるコミュニティにいたときに私が感じた開放感と同様のものだ。
もちろん企業社会は競争社会である。しかし、優秀なスタッフばかり見出そうとするマネージャーほど業績が悪くなる傾向も現にあるのである。
競争原理でなく、共生原理型の人たちに結果を出してほしいと願っている。競争に関心があるより、信頼を培うことに関心がある人のほうがより大きな成果を上げている。さらに、女性リーダーのチームは壊れないというのも事実としてある。そういう文化を社会にもっと広く波及させていきたいと考える。
【登壇者プロフィール】


古本聡(こもとさとし)



プロフィール
昭和32年生まれ、脳性麻痺1種1級、6歳からの5年間余、旧ソ連の障がい児収容施設での生活を経験した最初で最後の日本人。早稲田大学商学部卒、大学院生だった25歳より英語とロシア語翻訳会社を経営。16年4月よりユースタイルカレッジにて障がい当事者として実習/講話を担当。
安積遊歩(あさかゆうほ)



プロフィール
1956年、福島県福島市生まれ。生まれつき骨が弱いという特徴をもつ。22歳で親元から自立。アメリカのバークレー自立生活センターで研修後、ピアカウンセリングを日本に紹介。障害者の自立生活運動をはじめ、様々な分野で当事者として発信を行なっている。
2019年7月、NHKハートネットTVに娘である安積宇宙とともに出演。
高浜敏之(たかはまとしゆき)



プロフィール
岡山県在住。2児の父として週末はイクメン修行。 趣味はボクシング、文学等。慶応義塾大学文学部卒。20代はボクサーを志したり、中上健二や三島由紀夫に憧れ文学者を志すが挫折。様々な職を経て、30歳で重度訪問介護への従事と同時に全国公的介護保障要求者組合の事務局を担う事に。 30代は社会的マイノリティーの権利回復にコミット。認知症対応型グループホームでの介護職を経て2012年5月に弊社立ち上げに参加。デイサービス土屋の管理者、生活相談員、土屋訪問介護事業所やユースタイルカレッジを立ち上げ。現在は土屋訪問介護事業所ゼネラルマネジャー・ユースタイルラボラトリー最高執行責任者・全国障害者在宅生活支援事業者連絡会の発起人。


【主催】
土屋訪問介護事業所 
ユースタイルラボラトリー株式会社
全国障害者在宅生活支援事業者連絡会