あなたの大切なもの何ですか?

さて、この度お知らせ致しますのは、

「あなたの大切なもの何ですか?」という企画についてです!

全国のご利用者様に、ご自身の大切にされているもの、こと、信条、などを伺い、それらを披露させていただきます。

当事業所が関わる全国のご利用者様おひとりおひとりは、他の誰でもなく、「その人」であります。病院や施設ではなく、ご自宅で暮らすことを選択された皆様の人生にはおそらく大切にされているものがあるはずです。

「私はこれを大切にしている!」と決めることは、まさに人として生きる姿そのものと言っても過言ではありません。

障害だけではなく、「その人の有り様、生き様」を支えることが、在宅を選んだご利用者様をより一層、芯から支えることになるかと思います。

障害があっても生きる実感を手放さない、それは素晴らしいバリアフリーだと考えます。日本の福祉が、そんなふうになって欲しい。私達、土屋訪問介護事業所はそう考えております。

さぁ、記念すべき第一弾は、広島のご利用者様から。是非ご覧ください。

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長岡貴宣さんにお聞きします。あなたの大切なもの何ですか?

ずばり、家族(妻と2人の子供たち)です。

■その理由は何ですか?

私の心の支え、というか私が勝手に、すごく気にしている存在です。

ALSになってから、会う人に「頑張ってください」とよく言われる。気持ちは分かるし、ありがたい。でも一番勇気をもらった言葉は、ALSを宣告された時、妻や子供たちから言われた「大丈夫、私がいるから大丈夫」でした。

私の心の支えになっています。「大丈夫、私がいるから大丈夫」

■皆さんにメッセージをお願いします。

 私たちが暮らす社会は、人と人とのかかわりが欠かせません。健常者、障害者、病気の人等に関係なく、私たちはお互いに支え合いながら生きているのだと思います。私もALSとなり、それまでの健康な時とは異なる多くの人の支えを受けるようになりました。更に在宅生活が始まり、今ではヘルパーさんや訪問看護師さんなど30人以上の人たちが、私や家族の日々の生活を支えてくれるようになりました。本当にかけがえのない存在です。

しかし、その関係がいつも上手くいくとは限りません。時に一方通行になったり、正面衝突することもあります。そんな時こそ、一方的に頼るのではなく、一方的に寄り添うでもなく、お互いに今まで生きてきた知識と知恵を使って、上手く折り合いを付けていけたらと思います。

■プロフィール

長岡貴宣(ながおかたかのぶ)

58歳

広島県三次市在住

2016年3ALSと診断

2019年3月広島県立御調高等学校教頭早期退職

2019年8月気管切開をして人工呼吸器装着

現在、490時間/重度訪問介護を受けながら在宅生活奮闘中