皮膚筋炎(70代 女性)

状態
利用者は3年前に乳癌で入院し、後に合併症により、皮膚筋炎を患いました。
入院中病状が悪化し、一時期ご本人も諦めかけていたそうですが、その後少しずつ良くなり、昨年お娘様のご希望で退院し、現在ご自宅で生活を送っています。

サポート
昨年インテイクに行った際、利用者の眼球が突出し、肌色は黒人に近い状態でした。
約3年程、水分や栄養は全て胃ろうから注入し、口から何もとっていません。手が拘縮し伸びることができず常時固まっている状態です。また、手のひらまで痺れを感じるそうです。
今月で退院してちょうど1年になります。
土屋はこれまで1年間支援に入っています。主な担当は日勤のお見守り、ポジティブな心理状態を目的としたコミュニケーション、体力回復(口の体操、車いすの移乗、さすり、車椅子上に体操)のサポートになります。

効果
口体操により、今は毎日晩御飯は経口で取っています。(唐揚げやお寿司屋、ハンバーガーなど)硬いものも普通に食べられるようになりました。
さすりにより、1年前は食事介助をしないと1人でできないですが、今はお箸も普通に使えます。指の第二関節からまだ痺れが残っています。
肌の色は黒から濃い小麦色になりました。眼球突出も少しずつ回復しています。
車椅子の移乗と体操により、半年前、ご本人は今年5月小孫様の運動会を見に行きたいとのご希望を持っていました。その時は体力が無く、実現できない夢だと思ったそうですが、現在は車椅子の上に1時間お座りができるようになり、その夢を実現できます。
ここまで回復できたのは、ご本人、ご家族の努力の賜物で、関わった職員一同も本当に嬉しい限りです。