介護離職

主に親の介護などを理由として、就労を続けることが困難になり、やむなく仕事を辞めるに至ったことを指す言葉です。 ちなみに総務省統計局調査※1によりますと、有業者つまり現在働いている方およそ6600万人のうち、55.2%にあたる3500万人の方が何らかの形で介護に関わっているとみられます。 男女比でいいますと男性のほうが65.3%と高く、特に40代~50代のいわゆる働き盛りの世代で介護の負担が重くなってきているようです。
またH28年10月からH29年9月までの一年間で、介護を理由に前職を辞した方の人数はおよそ9万9000人(全離職者のうちの1.8%)、 このうち男性2万4000人、女性7万5000人で実に介護離職の占める割合としては圧倒的に女性のほうが多いこともわかります。 そして「都道府県別でいいますと、福島県(3.0%)・山梨県(3.0%)・長野県(3.2%)・和歌山県(3.3%)などで、全離職者における介護離職者の割合が多いようです。

さらに三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査(厚生労働省委託調査)※2では、介護離職後の変化として、精神面では64.9%、肉体面では56.6%、経済面では74.9%がむしろ負担が増したと答えております。

※1 『平成29年就業構造基本調査』http://www.stat.go.jp/info/kenkyu/roudou/h30/pdf/12giji2_3007.pdf
※2 『仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査』https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/dl/h24_itakuchousa05.pdf