ソーシャルビジネス
社会的課題の解決を慈善行為としてではなく、利益を追求し事業を拡大しながら行う新しいビジネスモデル。
事業運営で輩出された利益は、例えば新規事業所の開設費用や新たな社会的課題の解決に取り組む費用として使われ、企業がより大きく広い社会貢献を目指す。利益追求ゆえに売上の伸長とコストカットは私企業同様厳しく管理される。一方で、顧客は社会的弱者や社会生活を営む上で特定箇所に困難を抱える立場にある人が多い。障害者や病気がちな小児を抱える共働き世帯など。ソーシャルビジネスの創始はバングラデシュのムハマド・ユヌス氏が故国の貧困層を対象に無担保で少額融資したグラミン銀行。従来の株式会社が、自企業が生み出した製品やサービスを、市場での競争優位をもって顧客満足度と従業員満足度を向上させることに重点を置いていたのに対し、社会的企業は既存の社会的課題の解決がまず第一にあり、かつ顧客と従業員満足度の向上を目指すゆえ、理念の浸透や経営の手腕が企業の社会的価値を左右する。