テレビ朝日系の全国24社が共同で制作するドキュメンタリー番組「テレメンタリー2020」。
テレビ朝日では、毎週土曜深夜(日曜早朝)に放送。
7月4日(土) 深夜4:30 からは、ABCテレビ制作の「強度行動障害 ~わが子を手放す日~」を放送する。
滋賀県に暮らす強度行動障害の男性と家族を、2年半にわたって追ったドキュメンタリー。
継続取材により、障害の様子と、支える家族の姿、支援が乏しい現実や、グループホームに入るまでの経緯をつづる。
滋賀県守山市に住む和田智泰さん(取材開始時17歳、現在20歳)は、重度の知的障害と強度行動障害がある。強度行動障害とは、自閉症の人にあらわれる後天性の障害だ。
物をたたいたり、自分自身を傷つけたり、激しい行動があらわれる。この障害がある人は日本に8000人ほどいると推測されているが、詳しい調査は行われていない。
智泰さんは食事、入浴、排泄、着替えなど、生活のすべてに介助が必要で、父親の進さん(取材開始時58歳、現在60歳)と母親の泰代さん(取材開始時50歳、現在52歳)が、つきっきりで支えてきた。
夜、智泰さんは自宅の中で声を上げたり飛び跳ねたりするため、週末の3日間はドライブに連れて行く。あてのない夜のドライブを4時間続ける。
進さんは、智泰さんの介護を優先するため、今から5年前に会社を辞めた。その後、新聞配達と、融通のきく非正規の仕事を掛け持ちしながら、家族を支えている。
しかし、夫婦ともに歳をとり、息子を支え続けることが限界になってきた。
和田さん夫婦は、智泰さんが養護学校高等部に在籍している頃から、息子が暮らすための障害者の施設を探してきた。滋賀県内の施設は全て満床。京都府、奈良県、石川県、岡山県など他府県に足を伸ばして施設を探した。なかなか見つからなかったが、あるグループホームが受け入れてくれた。
そもそも、障害者の施設は、全国的に不足している。特に、重い知的障害の人を受け入れる施設が足りない。
制作はABCテレビ。担当プロデューサー・藤田貴久、担当ディレクター・西村美智子。ナレーターを宮城さつきが務める。
※こちらのイベント/番組はユースタイルラボラトリー株式会社及び土屋訪問介護事業所とは一切関係ありません。あくまで福祉に役立つ情報として掲載させていただいているものとなります。ご了承ください。