女性のリーダーシップとは~ワークショップを通じて

女性のリーダーシップとは~ワークショップを通じて

辻千鶴子



ちょうど1週間ほど前、安積遊歩さんのお話を聞く機会を頂きました。実はお会いするのは2度目ですが、安積さんが主体となってお話しされるのを聴くのは初めてでした。その日は主にご自身のご経験を通して優性思想や女性のリーダーシップについてお話ししてくださり、女性として母として、また娘さんを通して更にパワフルに自己表現されている姿がとても印象的でした。

話は変わりますが、先日某有名通販サイトで「BATTLE OF THE SEXES」という映画を観ました。1973年に実際にあったテニス界の世紀の決戦をめぐるドラマを描いたものなのですが、男女の賃金の差にはじまり、ありとあらゆる性差別が描かれており、そういった思考をはばかることなく男性が口にします。男性より女性が劣っていて当然だろう!といった姿勢で、タイトル通りの戦いの口火を切るのです。ラストは御覧になって確認して頂きたいのですが、私はこれが約四半世紀前かと少し驚いたのです。

今でこそ就職時の男女の待遇が一緒であったり教育面でも女性の大学進学は普通ですが、結局のところそれらは表面的な事であり選択肢が増えたに過ぎない様に思うこともあります。現に今日を以てしても政府が”女性の活躍推進”を掲げていますし、職種に限らず、社会的な地位が上がれば上がるほどまだまだ女性が少ないのは否めませんよね。本能やDNAについては学者ではないのでよく分かりませんが、何百年も前より連綿と続いている事なのですから思考の癖の様なもので、男性も差別という意識すらないのかもしれません。ですが結果的にその様な環境が優性思想を作っていくのでは、とも感じました。また劇中では主人公の女性がリーダーシップを取りどんどん自分の想いを行動に行動に移していくのですが、私は女性のリーダーシップというのは極めてハードルが高いと感じています。

とある記事で読んだのですがリーダーシップには、competence (有能さ)とwarmth / likeability (温かみ/好感度)の2つの軸があり、この2つが高い人が優れたリーダーということになるが男性の場合、「有能」であれば「温かみや好感度」についてはさほどなくても許されてしまい、多少冷たい印象で、好感度は低くても、それは冷静さや決断力と解釈され、さほどのマイナス要因にはならない一方で、「冷たい」印象の女は「怒っている」と捉えられやすく、批判を浴びやすいんだそうです。

想像してみて下さい。トランプ大統領がどんなに大声でバカにしたような横柄なコミュニケーションをしようが最早あまり問題にならないが、ヒラリー・クリントンが声を上げて叫べば、「ヒステリックだ」とバッシングにあう。某Y大学の研究では、自己主張をよくする男性CEOは、しないCEOより「仕事ができる」と評価される率が10%高かったが、よく自己主張をする女性CEOは、しない女性CEOより14%評価が低かったとあり、また某S大学の研究では、昇給を交渉する、隣人に音楽の音量を下げるよう依頼するなど、男女ともに同一の自己主張的な行動をした場合、女性は平均して男性よりも大きく評価を落とすことがわかったとありました。

許容範囲が狭すぎて息が詰まりそうです!!!
ますますリーダーシップに対する苦手意識が強くなりそうなところですが、リーダーシップという言葉自体にもなかなか語弊があるように思います。なぜならリーダーシップとはリーダーシップだけでは発揮されないと思うのです。フォロワーシップを発揮できる人がいて初めて、リーダーになれるのではないでしょうか。個人的にはこのフォロワーシップも、自分を含め実は苦手としている方が多い様に思います。

決定権が誰にあるのかに囚われ、従うだけになっていませんか。
意思決定までのステップはいくつかあります。意思決定者がより良い判断を下せるように情報収集・共有したり、より多くの人々への利益や貢献を考えたり、アイデアの提案など意思決定者の気持ちやニーズを考えながらやれること、沢山ありますよね。要はこれって自立支援ならぬ自律支援だと思いませんか。
偉そうなことを言いましたが、私も日々模索中です。

編者注)有志で安積遊歩さんと女性のリーダーシップについてのワークをショップを行いました。


辻千鶴子

趣味はテニス観賞・美術鑑賞・散歩、好きなものは甘いものと映画
ストレス解消法はボーっとする・寝る・きれいなものを見る


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