トラックの運転席から

野口彩香

みなさま初めまして!
1月入社の野口彩香と申します!
前職はトラックの運転手をしていました。

何処へ行くにもなぜかトラックに乗って参加してきた親戚や、「トラック野郎」の影響が非常に大きく、
小学生の頃から将来の夢はトラックの運転手でした。(笑)
※菅原文太、大好きです。

免許を取った次の日には運送会社に入社し、いろいろなことを学びながら、
少しずつ大きなトラックに乗れる免許を取っていきました。

妊娠6ヶ月まで乗ったあと1度退職し、しばらくの期間を置いてまた運送会社へ。

とても楽しく仕事をしていましたが、当時と感覚が少し違うことに気付きました。
今まで自分の好きな事だけを考えて仕事をしていたけど、それ自体に意味を感じなくなったのです。


そこで、重度訪問の仕事を見つけました。
へー…そんな仕事があるのか。どんなことするんだろう。未経験なのにやらせてもらえるのか。
最初の気持ちはこんな感じでした。

私の息子は特別支援学校に通っていて、重い障害を持った子供たちと触れ合うことも多々あります。
障害がもっと重く、家で生活している人達は介助が必要なのかと理解しました。


それからしばらくその仕事が気になり、運転手をやりながら非常勤としてちょこちょこ働いてみました。

初めて現場に入った時は、先生になってくれていた看護婦さんの動きを目で追うことで精一杯でした。

移乗って、口腔って、側臥位って、なに…?
脱健着患?ちゃっけんだっかん?どっち?
知らない言葉、知らない動きばかりで本当に未知の世界。(汗)

とにかくわからないことは全部聞いて、メモをとって、家に帰ったら思い出して復習しました。

自分より体の大きな利用者さんを起き上がらせての移乗がとても不安でした。
座る姿勢を保つのも全身の力で支えているのに、少し嫌なことがあると大声を上げて仰け反って倒れそうになる。恐怖でしかなかったです。

今日の移乗うまくいくかな…嫌だな…
入る度にそのような気持ちになっていました。

でもある日、声を上げることもなくスムーズに起き上がり、移乗が成功しました。

あ、もしかしたら今まで起き上がる時どこか痛かったのかもしれない。
私の服を掴むのを躊躇ってたからベットから移乗するとき怖かったのかもしれない。


次から起き上がり時はなるべく腰に負担がかからないように、私が支える場所、力を入れるタイミングを意識してもらえるように細かく確認とりながら行い、移乗する時は躊躇わずに掴めるようにエプロンを着用するようにしました。

それからは毎回成功でした。
自分の不安や自信の無さから、いちばん肝心なことを見落としていたのです。
どうして嫌がっているのか。
なにを、どうしてもらいたいのか。


ひとりひとり考え方も必要なケアも違います。
利用者さんの気持ちに寄り添って、自宅での生活を快適に過ごせるように介助していく…!

言葉で見るよりも実際にはそう簡単ではなく、とても深い世界でした。
もっと勉強して、もっとこの世界を知りたいと思いました。

そして9ヶ月後、トラックを降りて常勤として入社させて頂くことになりました。
長くなりましたが、入社するまでの流れをお話させて頂きました。
毎日が勉強!です!頑張ります!よろしくお願い致します!!

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