初めまして。広島事業所所属の八木宏冶と申します。2024年1月に入社いたしました。
愛媛県松山市の港町で育ち、就職後は広島で冠婚葬祭に携わる仕事に従事してきました。
そこでは多くの人生の節目に立ち会い、喜びや感動を共有する一方で、悲しみや喪失感も深く経験してきました。
その中で、お客様本人はもちろん、ご家族や関係者の思い出が、私の提案一つで変わってしまう可能性に、緊張感を抱いていました。そして、どのシーンを切り取っても、人との繋がりや支え合いの大切さは、どの瞬間も欠かせないものでした。
私自身、これまでの人生の多くは、介護とは関りがありませんでした。
介護という言葉を聞くと、一時的に自分の立場に置き換えて考えることがありましたが、当時は環境に変化がなく、深く考えることはありませんでした。
しかし、望まずとも家庭環境の変化は突然起こります。
大事には至りませんでしたが、家族が今まで通りの生活が難しくなり、いくつかの決断を下す事が必要となりました。
私は、急遽実家に戻り、少し落ち着いた中で改めて考え、暫く実家を拠点に生活する事にしました。
自分で責任を持って面倒を見るというおこがましい考えより、産み育て、遠くから今の今まで見守ってくれていた家族に、これまで何もお返しできていないよね。。との思いが大きかった事を覚えています。
当時のいくつかの決断が正しかったのかは、未だに分かりませんが、介護と向き合い、入社のきっかけの一つとなりました。
自分の人生の中でも、大きな出来事の一つになるはずです。
四苦八苦しながらの、つたない介護中の学びとしては、
身体が思い通りにならない中でも、謙虚さや人間の尊厳を尊重する姿勢、そして知識や人生経験を、改めて学ぶ事ができました。
ひと段落付き、新しい年度が始まり、広島に戻り新たな活動を始めます。
誰もが自分らしい生活を送る権利を持っているという考えを念頭に、その環境と社会作りに貢献したいと思います。
