介護に惹かれたわけ

作田 清士



介護に惹かれたわけ
介護に惹かれた理由は、エンドユーザーとの距離が近く、フィードバックがダイレクトに感じられると思ったからです。
前職では、品物そのものがエンドユーザーに届くまでに様々な仲介業者や時間などが介在し、エンドユーザーと直接的に触れ合ったり、感想を伺う機会は殆どありませんでした。
もちろん、利用してくださるお客様や株主様をはじめ、広く社会に貢献し必要とされるサービスを提供している自負はありました。
しかしながら、理屈では解っていても、創出したサービスがエンドユーザーに届き、お役に立ち、喜んでおられる姿を目にする機会が少ないことは、社内スタッフの士気高揚の意味でも課題に感じておりました。
その点で介護という仕事は、人材不足や低いと言われる給与水準の問題など厳しい面も多いものの、利用者様やそのご家族などエンドユーザーとの距離が近く、生活をダイレクトに支え、貢献感がより強く感じられそうなところが、大きな魅力の一つだと考えております。

また、介護に興味を持つ大きなきっかけとして、父が脳出血を患い、右半身が麻痺してしまった事が挙げられます。
元気だった父がICUに入り、僅かな声を発するだけで、食事・着替え・排泄など介助が必要な状態になりました。
退院後は、リハビリにも顔を歪め痛さに耐えながら取り組んでいましたが、思うような状態にまでは戻らず、本人も私たち家族も擬かしい気持ちで日々生活しておりました。
しばらくして通所介護を利用するようになりましたが、元来、綺麗好きでハッキリした性格の父は、施設の洗面所が汚い、声をかけてから車椅子を押してくれ、(スタッフに対し)ポケットに手を入れるな、照明のオンオフをしっかりしてくれ…など、施設のスタッフの方々に色々と注文をつけていたようです 笑。
しかし父の立場から考えると、脳機能障害や失語症と言ったコミュニケーションが不自由な状態で、見ず知らずの方々と過ごすということは、かなりストレスだったのだろうと思います。
スタッフ側からしても、口煩い利用者だ、何を訴えているのかわからない、父にだけ特別に時間や手間をかける訳にもいかない、などの気持ちだったのではないかと思います。
実際に、麻痺している右腕に傷を負って帰ってきたことや、服に食事の汚れが付着したまま帰ってくる事があり、本人の希望もあり、スタッフ担当者を変えてもらったこともありました。
通所介護という、時間・人員・場所など制限がある環境で、利用者へ介護を提供してくださる職員スタッフの方々に感謝する一方で、互いが満足のいく介護を提供することの難しさを実感しました。

介護に関してその様な背景を持つ私ですが、ある日、コウノトリが第一子となる元気な女の子を運んで来てくれ、育休を取得することになりました。
仕事から距離をおき、妻と子どもと過ごす中で、自分の本音や本心とも向き合い、以前から漠然と考えていた転職に本気で取り組む決意をしました。
転職活動を進める中で幸運にもユースタイルラボラトリーに出会う事ができ、未経験ながらも思い切って飛び込んでみた次第です。

今後は介護を提供する側として、利用者様に安心していただけるホスピタリティを自信を持って提供するために、知識と技術を身につけ、ミッション達成・ビジョン実現に向け、微力を尽くしてまいる所存です。


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