これから働くにあたって

竹尾 杏樹


私が介護の仕事に興味を持ったのは父方の祖母が認知症を患ったことがきっかけでした。
当時、私は認知症に対して忘れっぽくなるという印象しかありませんでした。
ですが、祖母が認知症になり一緒に暮らすことにより直ぐ認識を改めることになりました。
最初こそ「そんなこと言ったかな」レベルの症状でしたが少し前取ろうとしてた行動を忘れ、食事を取ったかどうか、何故いまの状況に当たるのか、孫を忘れ、子供を忘れ、1度見つかった症状はだんだんと重くなりました。

何故今いる場所にいるか分からない祖母は故郷に戻ろうとよく迷子になり警察のご厄介になることがほとんどになりましたし、元来のお世話好きの性格もありよくうちのものをどこかにしまいその事を忘れてしまいものを無くすことも多くなりました。
今までに無い経験に私はもちろん、家族は戸惑いました。

祖母は私の部屋で暮らしていたので私が祖母のお世話をすることが多く、私は段々とその日々の中で介護という職に興味を持つようになりました。興味を持つようになってからは早く、私は勤めていた会社を退職し介護施設に就職しました。
その介護施設で私は認知症の利用者様のフロアで務めました。
そこでは食事の介助、トイレ、オムツの交換、お風呂での衣服の脱ぎ着の解除をしていました。
介護の仕事を通して認知症の方に抱いた最初の印象は喜怒哀楽が大きくまるで大きな子供のようだなと感じました。
ですが感情が大きい故に感謝等、自分の仕事に対する評価が顕著に現れるのでそこにやりがいを感じることができました。

暫くしてコロナが流行りだし利用者の方が御家族に会える機会が少なくなりました。
週に1度、月に1度でも家族の方に会うことを生きがいにした利用者の方は日々のたのしみをなくし、コロナ化の中体調が芳しくなかった利用者の方が亡くなり死に目にしか会うことが出来ず後悔する御家族の方も見ました。
そんな状況下で私は『訪問介護』というものを知りました。
コロナ化の中で状況が変わったのは利用者の方だけでなく現場で働く介護士もその対策のため色々な規定ができ、基礎体温が高い私は職場を休まざるをえないこと日がでてきました。
この時私は契約社員で更新時期が近づいていたこともあり、介護の仕事をあとにしましたが再度介護の仕事をできる機会をこうして頂き、資格を取る際に様々なフォローがある貴社で資格を取りより介護が必要な方への手助けできるようになれればと思っています。

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