未来にわたすバトン

沼澤 太郎


今まで私は約20年飲食業界で従事しておりました。
私にとってお客様とのコミュニケーションは日常であり楽しみでありましたので、転職活動を進めるにあたり「人としっかり向き合い、尚且つ社会貢献になる仕事であれば明確なやり甲斐が持てて良いな」という想いが漠然とありました。
とは言え広い意味合いで言えば、世の中のほとんどの仕事が人の為、社会貢献につながるものです。
各種サービス業、ものづくり、IT等、目の前に人がいなくても最終的には人にたどり着く、それぞれ大切な仕事です。

そんな時にユースタイルラボラトリーに出逢いました。
一般的に、キツい割に報酬も少なく、成り手も少ない、離職率が高いと言われている介護職ですが、ESLの企業情報・募集要項を見て、無知な私の一般論を覆えす内容に驚きました。業績を伸ばし拡大し続けていること、仕事に見合った報酬が得られること、特に未経験でも育てていく環境があることがとても興味深く心に刺さりました。
つまり、育成システムがあると言う事は社会問題を解決していく礎を築いている会社なのだと考えられました。

多岐にわたる社会問題の中でも「代表的な」と言う形容がつくものの中に介護問題が入っており、並びには少子高齢化もあります。この2つは将来的に互いに連動する問題となる事は明白です。
未経験でもゼロからしっかり学んでいけるのであれば私でも人の助けになる事ができる。一生懸命頑張れば世の中の役に立てるかもしれない。
そういった想いがこの仕事に就く背中を押してくれました。

研修を受けていくと、現状はまだまだ助けを必要としている人が多く、需要に供給が追いついていない、行き届いていないエリアが多くあることを伺い「すべての必要な人に必要なケアを届ける」というESLの企業理念は正にそう言うことなのだと共感致しました。
まずは目の前の必要としている方の助けになれるよう一人前になる。そしてもし今後、自分が仕事を覚え、将来後進を育てる事ができるようになり、ヘルパーが1人でも多くなれば、昨日まで行けなかった利用者様に今日からはお手伝いできる、たとえ僅かでも社会問題解決の一端を担えるのではないか。

世の中に介護従事者が増えて、介護職がよりメジャーになり、一般的にある負のイメージが和らいで、確かな報酬も得られるという認知度が上がれば、ヘルパーの成り手も増えていく、必要としている人に辿り着く、そんな好循環を未来へのバトンとして次の世代に渡していけたらと想いました。

現在同行研修が始まり数日経ちましたが、研修で理解したつもりになっていた事も、実際に利用者様と対峙し実行してみるとなかなかうまくいきません。さっそく壁にぶつかっていますが先輩方の優しく丁寧な指導と、利用者様御本人からの教育もしていただき学びを積んでおります。

昨日よりは今日、今日よりは明日と、たとえ僅かでも階段を上がって行くことを日々意識し、描いた未来に近づくように頑張ってまいります。


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