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半身の麻痺がある方の介助

脳梗塞の後遺症としての片麻痺の方の依頼がありました。
左上半身が思うように動かせません。左足も不自由があります。

出会いは同居ご家族の疲労から、それを懸念した相談員さんからのご依頼でした。
生活習慣病としてあげられることの多い脳梗塞ですから、ご本人は中年の世代です。
若い頃から昼夜問わず体を酷使した仕事をなさっており、不定期な食生活がそのような結果をもたらしたのかもしれないと感じられているとのことでした。
このような誰にでも起こりうる病気というのは”明日は我が身”として、気が引き締められます。

脳梗塞後遺症の利用者様は新潟エリアだけでも数名いらっしゃいますが、中には驚くほどの回復を見せてくださる方もいらっしゃいます。
例えば、退院当初は意思の疎通が困難とされていた方も家族の献身的な強力とご本人の懸命なリハビリ、コミュニケーション面での工夫等から徐々にYes /Noの意思表示ができるようになったり、次第に簡単な単語を口話による声なき声で話すことができるようになった方もいらっしゃいました。

こちらの方は幸いにも、右半身が動かせます。
ですがかつて転倒した経験があり、同じこと起きるのではないかと歩行の意欲がなくなってしまっていました。
私たちにできることを、少しづつ、ご本人の意欲にそった介助をしていきます。

まずは、排泄の部分。
最終目標は、トイレまで自力で行き、排泄できるようになること。
ご本人はリハパン内での排泄を今まで通りすることが希望でした。
ここで、介助側の意思を押し付けることは適切ではないということが、よくわかった一例でもありますがなぜか、ベッド上での排泄にこだわりがありました。
つまり、排尿のためにトイレまで歩いて転倒するリスクは負いたくない。
というご意思だったようです。
脳梗塞の後遺症でも「ヘルパーがいるから、その力を使えば安心してトイレに行ける」
という図式は、私たちが押し付けている意識であり、ご本人の心の中ではそう簡単に組み立てられなくなってしまったようです。
脳機能の後遺症が、そんなところにまで影響しているんだということが初めて実感できたことでした。後に分かったのですが、高次脳機能障害も発症していました。

であれば最終目標のトイレでの排泄は長期目標として保ちつつ、短期目標をさらに達成しやすいものに柔軟に変えていきます。
本人の思うところで、最善の立ち位置をヘルパーは守っていこう。
というプランに変更しました。

◯排泄したことをヘルパーに知らせることができる。

これはすぐにできるようになりました。
小さいところからのチャレンジになります。

◯ヘルパーとのコミュニケーションがとれる。

これも短期目標にしました。
滑舌がスムーズになることと、ご本人のこれからの要望を聞き取ることができるように。という目標・目的からです。

ー反省ー
ベッドの端に端坐位でTVをご覧になっているこの利用者様を見ると、とても健常そうに見えました。
ですが、見えない障害という部分がとてつもなく大きなものとして、ご本人自身とご家族に負担がかかっていたと思います。
担当したヘルパーから楽しく会話させていただいた!という報告を受けるたびに、とても温かい気持ちになることができます^^
コミュニケーションと排泄介助というとても簡単そうなことを支援させていただきましたが、それだけでもご家族には夜間お休みになっていただき、ヘルパーも充実した時間をいただき、また翌日も家族とともに過ごしていただける。
そういう当たり前の日常を送るため、支援をさせていただけることに感謝しています。

目に見える身体的な障害だけでなく、後遺症としての目に見えない障害がとてつもなく大きなものとしてご本人を苦しめていることがあることを、今回は学ばせていただきました。

私たちの想像するあたり前ではなくその方の当たり前に私たちが寄り添うことで、お互いの前提条件を理解し”その方の日常”の支援を滞りなく行うことができます。

高齢化社会という言葉自体は浸透していますが、介助者の高齢化が顕在化していることが実感として手にとるようにわかるようになってきました。
「もう限界」と思う前に、ぜひ私たちを使っていただき、少しでも早く体を休めていただきたいと、切に願います。

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