介護のお仕事から学んだこと 事故にあってから16年たち

介護のお仕事から学んだこと 事故にあってから16年たち 

白鳥大輔 



入社して早いもので約半年が経ちました。これまでいろいろな仕事にやってきましたが、やっとやりがいのある仕事に巡り合えたと日々楽しく・学びながら勤務に行っています。 この半年で学んだことは「コミュニケーション」の大切さです。

今は元気で介護者の立場にいますが、一歩間違えると利用者の立場にいたかもしれません。というのは、私は大学生のころにバイクで車と衝突事故を起こしてしまいました。民家の塀に頭を強打し意識不明の大事故に意識は約1か月近くなかったと聞いています。2~3週間たったころ医師に「植物人間になるかも、もし意識が戻っても今までのようにはいかないかも」と言われた、と家族に聞きました。

事故から1か月くらいたったころに、突然パッと目が覚め最初は意識ももうろうとしている状態で家族のこと・友人のこと・自分のことすべてが錯乱している状態で最初は自分の名も忘れてしまっている状態でした。

その際に言われた診断結果は脳挫傷・記憶障害・右半身不随・高次機能障害といろいろ言われました。

しかし家族の力、友人の力、支えてくれた方の力により後遺症もなく現在に至ります。意識を戻したときは大変であったと聞いています。

頭を強打しているので記憶が飛び、記憶を呼び戻すために家族をはじめ友人などの手助けがなければ今ここにいる自分はいないかもしれませんでした。

家族・友人と話したり、思い出話をしてもらったりすると自分の頭の中にある記憶 点と点に一つの話で線が結ばれ思い出すことができました。

友人が見舞いに来て、話をするたびに早く普通の生活に戻りたいと感じるようになりそこからの回復はとても速かったです。

家族・友人などからコミュニケーション(交流・意思疎通)をしてもらっていたのだと感じ、大切なことだと感じました。

しかし事故にあってから16年たちコミュニケーションの大切さは感じていましたが、いざ介護の仕事をしたとたんこんなにもコミュニケーションが必要であり大切か、今まで家族や友達と話をしたり交流をするというのはいたって普通のことでしたから何も考えも意識もしていませんでした。

しかし担当している利用者さんは話したくても話せない・体を動かしたくても動かないといろいろな条件を持った方が伝えたいことををどのように察するか、会話・口文字・文字盤・表情・肌の色と身体の動きと色々なコミュニケーションがあり今何を伝えたいのか、いろいろ察することもコミュニケーションの一つであると学ぶことができました。

自分が行っている仕事は介護者と利用者の対面であり、そのためコミュニケーションが何よりも重要であることを利用者さんから多く学びとることが出来ました。

まだまだ経験も浅いですが今までの経験を活かし、新しいものを多く取り入れこれからもっと成長し多くの人たちに携わりコミュニケーション力をつけていきたいと思っています。


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