私が介護という仕事を選んだわけ

髙田 拓美


「介護に関する仕事がしたい。」
私がこのような考えに至ったのには、理由があります。
時間を数年遡り、大学入学前の話をさせていただきます。
大学入学前、つまり高校生の私には、本当に恥ずかしいことなのてすが、精神疾患や身体疾患を持つ方に偏見がありました。
それは無知からくるものであり、何かよくわからないから怖い、といったものでした。
しかし、これは知ることによって解決できるものであると考えていました。
これは、有名な俳句「幽霊の正体見たり枯れ尾花」のように、知ることによって恐怖というものがなくなる。つまり、この偏見を解決できるものだと考え、大学にて心理学を学びました。
それにより、みんな自分と同じ人間であり、みんな生きている。障害者と健常者には大きな隔たりがあるのではなく、スペクトラムのように、連続しているものである。という、基本的ですがとても大切なものを、実習や授業を踏まえて、表面的ではなく心の深いところで理解ができたと考えております。

そのようなことがあり、現時点の私にはそういった方々の偏見が少ないと考えております。
さらに、大学にて学んだ、よく観察する、よく聴くと言ったことも仕事に活かせるのではないかと考えるようになりました。
しかし、嘆かわしいことに、現時点では多くの人々の身体疾患、精神疾患への風当たり、偏見というのは未だ大きく、根深いものがあります。
その中で、偏見が少なく、そういった方々にフラットに接することができるのは私自身の大きな強みなのではないかと考えるようになりました。
さらに、学友が実習先で福祉施設に行った話などを聞き、そういった人々の手助けをする、日常生活を支えるといった介護の分野にも興味を持つようになりました。
この強みを活かして、生活を支えるような介護の仕事というものを考え、自分なりに色々な仕事を調べた時に、毎日の生活を自宅で普段通りに過ごしていただくといった重度介護訪問といったものがあると知り、そのような仕事がしたいと考えました。そして、こちらに入社させていただくこととなりました。

入社してから私は、自分に医療的ケアがきちんとできるのか、信頼関係を築けるのか、命を預かる仕事が自分にできるのか、といった不安がありました。
しかし研修にて、初めてにしてはちゃんとできた、思っていたよりはできた、ポイントをきちんと抑え、後は個人によって違うから現場で慣れる。
といったことを学び、ある程度の不安は薄くなりました。
ここからは現場で学ぶことが多く、先輩方の指導を受け、経験を積みながら自分自身を成長させていきたいと考えています。
困難なこともあるとは思いますが、自分がやりたいと考え選んだ仕事なので、どうするかを常に考えつつ、精一杯やっていきたいです。

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