お菓子

小林 利斗



こちらは何も変わったところもない、ただのお菓子の写真です。
しかしこのお菓子は私が介護業に就職した大きなきっかけであり、利用者お客様に対する関わり方が大きく変わった理由の一つでもあります。
私のコラムではなぜ私が介護職に就職したのかをお題にして書き進めていこうと思います。

私の前職は在宅の利用者に医療ベットや車椅子などの福祉用具を貸与、販売、選定をさせていただく、福祉用具専門相談員をしておりました。
新卒で入社した所もあり、ビジネスマナーやPC操作、見積もり作成何一つ分からないまま入社しました。
営業と言うこともあり、毎日の売上や新規開拓によるプレッシャーでメンタル面が辛い時期がありました。
そんな日々を過ごしていくなかで、私の日々の癒しと言えばいつも私を孫のように扱ってくださり、優しく時には厳しくして下さるある利用者でした。

その利用者はいつも私が訪問した時に「今日はお客さんとれたか?!」といつも笑いながらと車椅子で近づいてくる笑顔が素敵な女性の方でした。私が入社して1年過ぎた頃、ある1本の電話がかかってきました。
「○○さんの状態が悪化したからマットレスをエアマットに変更して欲しい」との連絡でした。
福祉用具専門相談員にとってマットレスをエアマットに変更するということは、状態がとても悪いこと示すことでした。
私がエアマットを納品した時、あれほど素敵な笑顔だった方が1度も笑うことなくベットに居られました。
最後にその方を見たのはその日だけでエアマットを納品して2日後にその方は亡くなられました。
その日から一気に私自信も心が折れ、何をしても無気力になり、あの日今まで私にかけてくれた言葉や行動にお礼を言えなかったやるせなさで何もできない状態でした。

そんな日々を過ごす中でその方が利用されていた福祉用具を引き上げて欲しいとの事でした。
思い出したくない素敵な思い出のまま留めておきたいという気持ちで訪問し引き上げ作業を行っている中、1人の女性の方がはなしかけてくださりました。
その方は利用者のご家族様で僕が介護業界に就職しようとおもったきっかけの言葉を言ってくださった方です。
「母はいつも小林くんに会うのが今1番楽しい時間だと言っており、この介護業界という業界を選んでくれてよかった。」と伝えてくださり、また次に訪問した際に渡すつもりだった写真に写っているのと同じお菓子を下さりました。
私はこの出来事で介護業界に人生を捧げようと思いました。
そこでもっと利用者と関わっていきたい、専門的知識をつけて介護という仕事を盛り上げていきたいと思っていました。

そんな中私はユースタイルラボラトリーに出会いOJTの充実、キャリアアップの選択肢の多さ、そして企業理念が私の考え方に近い事もあり、ご機会があって現在はユースタイルラボラトリーに就職しております。
ユースタイルラボラトリーではキャリアアップもそうですが、私自身のやりがいでもある利用者への寄り添いを大事にし、利用者が小林くんで良かったと思えるような介護をしていきたいと思います。

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