ケアワーカー人生第2章(M・Y)

M・Y



そもそも介護の仕事を始めた理由は、大層な大義名分などなく自分自身のカタルシスの為でした。
母親が突然亡くなり、前兆に気付けなかった事や何一つ親孝行が出来なかった後悔の念に苛まれ、鬱々とした日々を3年ほど過ごしていました。
が、ある時ふと「母に出来なかった事を同じ年代の方にしてみよう!そうしたら今の状況を打開出来るかもしれない」と思い、介護の世界に飛び込んでみることにしました。
初めはそんな自分自身を救う為だけの自分勝手な理由でしたが、半年1年…と続けていくうちに、介護職の仕事の魅力に取り憑かれてしまいました。
決して楽しくはないけれど、突き詰めたくなる奥深さと難題をクリアした時の達成感は今までに経験した事のないもので、もう他業種への転職という選択肢はなくなってしまいました。

最初は兎に角、介護技術を身に付け知識を学び業務マニュアル通りに一日をこなさなければ…という事で精一杯でしたが、数年経ちやっと周りが見えてきた時に「何か違う」「これでいいのだろうか?」と疑問を抱くようになってしまいました。
勿論、施設には施設の良い所はたくさんあります。しかし、ご利用者様お一人お一人には長年の生活のルーティンがあり、このようにありたいという思いもあります。
わかってはいても業務優先で時間に追われ、悩み事をご相談されてもゆっくりお話しも聞いてあげられず「ごめんなさいね、続きはまた後でね」ばかり。
個々に寄り添えず通り一遍のケアしか出来ない事に歯がゆさを感じていました。

そんな折、別件で調べ物をしていた際に偶然ユースタイルラボラトリーの存在を知り、「私がやりたかった介護はこれだ!」と、企業理念に共感し転職を決意しました。
施設では夕方近くなると、「帰りたい」と仰る方がたくさんいらっしゃいます。
そう、誰もが皆住み慣れた家が一番いいのです。
例え環境が整っていないとしても、我が家が最高の城なのです。
住み慣れた場所でその方に必要なケアを提供し、ゆっくり向き合い穏やかに過ごしていただく…私が探していた答えがようやく見つかりました。

ご高齢の方のケアは長く携わってきましたが、重度の障害がある方のケアも訪問介護も全くの素人です。
今まで積み上げてきたものは一旦ぶち壊し、1年生として新たな気持ちでチャレンジしてゆきたいと思っています。
私のケアワーカー人生第2章の始まりです!!ご利用者様に寄り添い、安心して過ごしていただけるようなケアを提供できる、そんな介護従事者に一日も早くなれるよう頑張りたいと思います。


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