2020年はこうありたい  菅野真由美

2020年はこうありたい  菅野真由美



まずは健康でありたい。
心身ともに健全でいたい。

勿論、毎年思い願うこと。

ただ100パーセント健康なんてあり得ない。自分自身の体を受け入れた状態での健康を目指したい。

それはスタッフにもチームにも会社にも目指して欲しいと思う。

2019年もスタッフと多くの出会いがあった。
その反面、残念ながら別れも多くあった。
本人の望むやりたい事と違っていた場合には別れも意味のあるものだったが、やはり多くの理由は「疲れた」だった。
この「疲れた」はただ単に眠ればいいとか、支援をしばらく休めばいいとかで解消される訳ではなく、気持ちが疲弊してしまっていた。
対利用者だったり、対スタッフだったり、己に向かう責任感だったり、クルクルと変わる状況の変化のストレスだったり、疲弊の原因は人によって様々だ。
心の疲弊はいつしか身体の疲弊につながり心身ともにバランスを崩す。

スタッフのご家族の体調不良も大きな要因になる。
事故も病気も突然やってくる。
こればかりは避けようがない。家族の体調不良にはなかなか自分を優先できない状況になる。心労から気を病むケースもある。これも優秀なスタッフとの別れにつながった。
非常に残念な出来事だった。

この仕事を目指し入社された方々に、やりがいと充足感を感じ頑張ってほしいと思っても健康を害してほしくない。

会社が大きくなりチームが大きくなると、中々少人数だった時のように一人ひとりには目がいかない。以前は距離感が近かった人も様子がわからなくなる。人が増えるということはこちから気を配って一人ひとりを把握するには限界がある。

私も含め自分自身の事はだまっていたら誰にもわからない。言葉を発信する必要がある。自己管理は最低限必要だがそれを超える域に入ったら誰かに相談して欲しいと思う。心身のバランスが崩れる前に。

まずは私自身。自分が健康を害したら痛みや苦しみを味わうことになる。自由を奪われる。家族の自由も奪うかもしれない。やりたいことも制限が出る。笑顔になれない。人に優しくする自信もない。
とはいえ年々忙しさは増すばかりでストレスも多い。心の完全オフは中々ない。一日の中で小さなオンとオフを上手く使い分け、エネルギッシュに頭を使ったら何も考えずにパタンと寝るも必要かなと思う。
そして大事と思うのは心の柔軟性。全てを型に当てはめたり、こうあるべき、こうでなければいけないを一度無くして、状況に合わせて自分を変化させていく事は結果成長にもつながって自身の心も守れているのだと、私は勝手にそう解釈している。

元々私はオギャーと生まれなかったらしい。臍の尾が首に二重に巻き付き仮死状態で生まれたと聞いている。
田舎だったが病院で出産していたから医師がちゃんと対応できたが、お産婆さんだったらどうだったのだろうか。今こうして生きている事が出来ていたのか保証はない。

今ある体はこうして誰かが守ってきてくれた身体だ。親、医師、周りの人達。
それを引き継ぎ守っていくのは外ならぬ自分自身だと思う。
身体は一つ。人生は一度きりだから。後悔をしないように。

私個人やスタッフも含め、チームが2020年も健康で健全であることを強く願う

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