「障害者だってオシャレしたい」
「障害をお持ちの方でもでもオシャレを」
なんて言葉を最近見聞きしますが
何か引っかかりませんか?
私が敏感でひねくれ者なだけ ですかね?
なぜって?
健常者に対してはそんなことを、わざわざ言わないし考えないですよね?
オシャレするのは当然ですし。
でも車椅子や障害者というだけで、なぜだか
「脱ぎ着のしやすい服を着ているだろう」
「オシャレなんてしていないだろう?」
「服に興味があるとは思わなかった!」
「オシャレなんて贅沢だ!」
「体が不自由なのだから介助されやすい服を選ぶべきだ」
なんて思われることもしばしば。
ファッションだけではなく、カラオケやアーティストのライブ、ネズミちゃんの居るテーマパークなども、興味があり遊びに行くだけで、驚かれることもあります。
しかしよく考えてみてください。身体が不自由なだけで、遊びたい!楽しみたい!楽しい!キレイになりたい!という気持ちは、私たちも障害の無い人たちと同じだけあるはずです。
例えば、皆さんは骨折や病気をして動けなくなったら、途端にテーマパークやアーティストへの興味は失せますか?好きな洋服の好みは変わりますか? もちろん、行く頻度が変わったり、できないこと・制限はあるかもしれませんが、気持ちは変わりませんよね? 障害を理由に気軽に動くことが難しいだけで、気持ちはみんなと同じなのです。むしろ、メイクやファッションをしないより、するようになるだけで、免疫力向上や病気の治療効果向上・自尊心の向上に繋がると言われています。
では、なぜ障害者は、ファッションやエンターテインメントに興味・関心がないと思われているのでしょうか。
それは障害を持った人と接する機会が少ないために、知らないだけかもしれません。
気づかないだけかもしれません。どう一緒に楽しんだらいいか分からないだけかもしれません。
近年、少しずつではありますが、障害を持った人も街に出るようになりました。法律の整備も大きな役割を果たしているのではないでしょうか。おかげで少しずつ健常者と一緒にできることが増えてきました。
昨年大きな話題になった、『みんなのフィッティングルーム』はご存知ですか?
有楽町マルイに設置された、ユニバーサルデザインの試着室です。
ベビーカーや車いすのまま入ることができるよう広いスペースとなっているそうです。フィッティングルーム内には、扇風機や筆談ボード、横になれるベッドソファー、明るさや色調整ができる照明、呼び出しベルなどを設置。多様な方々の声を聞き、すべての人が使いやすいフィッティングルームを目指して作られたそうです。
体が不自由だと買い物も大変なのもありますが、試着も一苦労なので、洋服選びに苦労したり、買い物そのものが億劫になることが多いので、このような施設が増えることで、より気軽に買い物に行きやすくなるかもしれません。何よりも、車椅子のお年寄りやベビーカーの方など、様々な事情を抱えた方も一緒に使用できるのはいいですね。
また、最近では、コロナ渦ということでインターネットで購入する方も多くなってきました。しかし洋服をインターネットで購入するとサイズ感がわかりづらく失敗しやすいということで、苦手な方も多いのではないでしょうか。そんな時に便利なのが、返品送料無料のお店を利用することです。
欲しい商品をサイズ違いでいくつか注文し、自宅で試着し他を返品する。この方法を利用すれば、自宅でゆっくり確認もでき、サイズが合わなかったものだけを返品をするので、サイズの失敗がなくなります。
この方法は試着が大変な障害者も便利ですが、お子様連れや時間のない方もゆっくり検討することができるので、とても便利な方法だと思います。
つまり、障害者が便利なことは、実は健常者や様々な方も便利なんですよね。これこそが、ユニバーサルデザインの考えであり、多様性なのかもしれません。
少しずつでいいので、「障害があるから…」から「障害があっても」、そしてそのような考えすらなくなるくらい、誰もが自分のやりたいことが自由にできるような世の中になることを切に願います。