先日、利用者様のご家族の母親の方から直接電話がありました。
あぁ~また現場スタッフのクレームかな?と思い内心ビクビクしながらの私の第一声は「何かしらやらかしましたか?」すると、その逆で「ほんとにサービス開始前の状態からどうなる事かと思いましたが、どんどん良くなってきまして今では土屋さんに入って頂いて本当に感謝しています」という嬉しいお言葉をいただきました。
思い返せば、あれは1年4か月前。ご自宅にインテークやサービス開始前担当者会議に出席させていただいた際、ご家族の私たちへの印象は「本当にこの方達に任せていいのか?ほんとに重度訪問介護のサービスやスタッフを派遣してくれるのか?」と、当時はそのように思っていたそうです。もっと言うと何か変な壺や絵を売らるのではないか?笑(ご家族後日談)そのような印象だったようですが、そのイメージもどんどん変わり、今では無くてはならない存在だと信頼してくださっているそうです。
始めは週に数回のサービス開始から少しずつ始め、今では日勤や夜勤も両方携わり、更には今後ほぼ毎日の支援や、独り暮らしなんかも見据えて行ければと考え徐々にではありますが、ご家族様の望む生活や、ご本人様の落ち着いた生活を目指していければと考えています。
利用者様本人は自閉症などでベット上での生活時間が長めの方で、地域的にも過疎化の進む地域でもあり、サービス業者を選べるほどの選択肢もほとんどない。私たちとしてもスタッフをどの様に集め、サービス提供していくのか?どうすればいいのか?と悩まされたことは正直ありました。
ですが、少しずつの積み重ねで状況が動いていくことが出来て、納得してサービスを利用していただけるようになっていき、スタッフも確保していく事が出来始めていきました。もちろんいいことばかりではなかったと思います。ご本人様とスタッフの相性もありますし、ご家族様が安心して任せられない等々でスタッフの入れ替えなども行ってきました。自宅にスタッフとはいえ他人が踏み込んでケアを行うのですから、ストレスにならないわけではないと思います。
そんな過程をたどりながら、本来望む姿に近づく事が出来たのもご家族様や関わる方々のご理解とご協力なしでは成し得なかったと思います。
今回感謝の言葉を頂きましたが、私たちの方がこのサービスから多くの学びや気付きを与えていただいたこと、私含めスタッフの成長に繋げていただけたこと。大変感謝しております。
このようにお互いに悩み苦しむ時や、乗り越えなければならい事などありながらも、話合い解決の糸口を見つけ出しながら諦めないでサービスを利用していただいた事でここまでこれたんだなと、まだまだここから先の未来も支え続けていけるように5年後・10年後と生活が出来るように支援していくことが私たち土屋訪問介護事業所の責務と感じています。