今を必死に生きる姿

及川雄三



重度訪問介護や福祉に携わっていると、ご利用者様の死に直面することがある。
訪問入浴をしていた時に心肺停止のため、緊急対応をした事があった。
心肺停止・・・心臓が止まるという事は文字通り死を意味する。
人が死ぬというのは心臓が止まるという物理的な事だけではないと思う事がある。

重度訪問介護でケアを必要とする方にALSのご利用者がいる。
神経難病で症状が進むと運動を司る神経に障害を受け身体を動かせなくなります。
意識や感覚があるのに身体が動かない。会話ができなくなり、いずれ代替えのコミュニケーションも取れなくなってしまう。

私が担当しているALSのご利用者で、僅かに残った瞬きの合図で必死に周りの支援者とコミュニケーションを取り、今を生きてるご利用者がいる。自分の境遇が受け入れられず、時に感情的になってしまうが、支援者と共にアート作品を作ったりイベントを主催したりと精力的に活動している。
意見が合わず支援者とぶつかる事もあるが、それでも支援者が彼女から離れないのは、今を必死に生きてる姿にどこか惹かれる物があるからなのだと思う。

彼女の姿を見ていると、私自身が今を生きてるのか?と考えてしまう。毎日を惰性で過ごして、何も考えていない。それは精神的に死んでいるという事かもしれない。
考えて答えがでるかわからないが、無為に時間を過ごさないように日々を大切にしようと思う。

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